今年のF1第10戦イギリスGP(7月16日決勝)開催に併せて、その宣伝イベントとして首都ロンドンの市街地でF1カーのデモンストレーション走行などを行う計画が進められているようだ。
■大規模なイギリスGP宣伝活動を計画
バーニー・エクレストンの後任として今季からF1最高責任者のポストに就いたチェイス・キャリーは、『Times(タイムズ)』紙に対し、現在はシルバーストンで開催されるイギリスGPに向けた宣伝活動が十分ではないと次のように語った。
「ロンドンの街を歩いても、グランプリ(イギリスGP)が行われているということなど分からないんだ」
ロンドンの中心部に位置するウエストミンスター地区市議会の広報担当者も、イギリスGPの宣伝活動としてのイベント開催に向けた話し合いを行っていることを認め、次のように語った
「話し合いはまだ始まったばかりで、まだ何も合意には達していない」
■ロンドン市街地でのF1開催への布石に
現在交渉されているイベントがどの程度のものかは分からないが、うわさではある程度の規模の市街地コースを設け、本番さながらにF1マシンが走行するようなものが検討されているようだと言われている。
そして、F1新オーナーのリバティ・メディアがこのイベントを成功させることにより、以前からうわさに上っていたロンドン市街地コースでのF1開催に向けて弾みをつけたいと考えているのは事実だろう。
キャリーは最近、イギリスの『Telegraph(テレグラフ)』に次のように語った。
「どの都市での開催を望むかということを考えたとき、ロンドンが素晴らしい街であることは疑いようがない」
「我々は多くの人たちと話をしている。実際のところ、私の手にはレースをしたいと考えている場所について1ページにも及ぶリストがあるよ」