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アロンソのインディ500参戦はF1にとって「異常かつ不幸な出来事」

2017年05月04日(木)17:10 pm

今季からF1の新最高責任者に就任したチェイス・キャリーが、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)が伝統のF1モナコGP(28日決勝)を欠場してインディ500で走ることにしたのは「異常かつ不幸な出来事」だと語った。

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■もっとF1をオープンなものに変えたい

数あるF1レースの中でも最も重要な1戦と言われるモナコGPだが、アロンソは今季アメリカのインディ500へ挑戦するために同じ28日に決勝が行われるモナコのレースは欠場することが決まっている。

キャリーは今週、アロンソの母国スペインのメディアに次のように語った。

「バーニー(前F1最高責任者のエクレストン)時代には、F1はすべてのことにノーというビジネスだった」

「今後は、我々はもっとさまざまなことにイエスと言いたいと思っている」

そして、キャリーがマクラーレン・ホンダに与えたイエスのひとつが、アロンソとともにインディ500へ挑戦することだった。そして別のインタビューにおいてエクレストンは自分ならそれに反対していただろうと認めている。

■アロンソのインディ500参戦には複雑な思い

「複雑な気持ちだよ」

そう語ったアメリカ人のキャリーは次のように続けた。

「私はフェルナンドにモナコで走って欲しいし、レースで勝てる可能性のあるクルマで戦って欲しいと思っている。だが、残念ながら、短期的にそうなる可能性はなさそうだ」

「私も、挑戦を求める彼の気持ちは理解できる。それが彼のやる気につながるわけだし、彼の選択は尊重したいと思う」

「それに、素晴らしいF1ドライバーが違う形でアメリカの観衆の前で走るのは、我々にとっても間接的な利益となるものだ」

■本当はF1にとって好ましいことではない

そう語ったキャリーだが、本音ではやはりアロンソがモナコGPで走らないのは残念だと次のように続けた。

「だが、理想的な状況ではないよ。できることなら、私は彼がモナコで走るのを見たかった」

「スタードライバーの1人が1レースだけとは言えほかのシリーズで走ることを決めたというのは(F1にとって)前向きなことではない」

「異常かつ不幸な状況だよ。とりわけ、彼のチームや我々主催者側にとってはね」

そう語ったキャリーは、次のように付け加えた。

「だが、割り切って前向きに考えていかないとならないよ」

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