現在、18歳のルーキードライバーであるランス・ストロールの指導者としての役割も持っているウィリアムズのフェリペ・マッサが、かつて自分がフェラーリ時代にミハエル・シューマッハに教えをこうていたことを思い出すと語った。
本当であれば2016年シーズン限りでF1を引退するはずだったマッサだが、シーズン終了後にF1ドライバーズタイトルを獲得したメルセデスAMGのニコ・ロズベルグが突然引退を表明。
これにより、突然ルイス・ハミルトンのチームメート探しをしなくてはならなくなったメルセデスAMGが白羽の矢を立てたのが2016年までマッサのチームメートだったバルテリ・ボッタスだった。
ウィリアムズで4年間の経験を積んだボッタスと新人のストロールを組ませることで戦力維持を目指していたウィリアムズは、そこで急きょ引退を表明していたマッサを説得。
マッサは今季事実上ウィリアムズのナンバー1ドライバーとして現役を続行するとともに、ストロールの指南役も務めることになったのだ。
4月25日に36歳の誕生日を迎えたばかりのマッサは、ストロールの指導者としての役割について『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「僕のランスとの関係は、かつての僕とミハエルの関係を思い出させるものだよ」
「だけど、僕は彼(シューマッハ)に対して、もらえる答え以上の質問をしていたことを覚えているよ。彼も僕のために多くの時間を割いてくれた」
「僕の方が順位が上だったときは、彼はあまりうれしそうではなかったよ」
「だけど、僕は彼のことを先生だと思っていたし、師匠だと思っていた。あらゆることを彼に尋ねることができていたし、彼も多くを教えてくれた」
そう語ったマッサは、次のように付け加えた。
「僕がミハエルからもらったような助言を、僕もランスに与えることができるかもしれないね」