ウィリアムズのフェリペ・マッサが、今年のF1モナコGPに出走することが決まったジェンソン・バトンが、どうして今週バーレーンで行われるテストに参加しないのか不思議に思うと語った。
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■モナコGPに参戦が決まったバトン
今年、フェルナンド・アロンソがインディ500に参戦することになり、同じ日程で開催されるモナコGPは欠場することになっている。このため、急きょ昨年までマクラーレン・ホンダでフルタイムドライバーを務めていたバトンがその代役としてモナコGPに出走することになっている。
だが、バトンは実際にモナコへ行くまではマクラーレン・ホンダの今季型車MCL32を運転する機会はなく、まさにぶっつけ本番でモナコGPに望むことになる。
しかし、曲がりくねったモンテカルロ市街地コースではそれほどスピードが出るわけではいため、バトンほどの経験を持つドライバーであれば初めて乗るクルマでも十分に対応できるはずだという声もある。
■事前テストなしではバトンといえども難しいとマッサ
だが、マッサは、そんなことはないと次のように主張した。
「今年のクルマはまったく違うものになっているんだ。昨年と同じクルマだったら問題はないよ。だけど、全然別物なんだ」
「僕はなぜ彼が今週のテストに参加しないのか分からないよ」
今週、18日(火)と19日(水)の2日間にわたってバーレーン・インターナショナル・サーキットでシーズン内公式テストが開催されることになっているが、マクラーレンではそのテスト初日にはテストドライバーのオリバー・ターベイ、そして2日目にはストフェル・バンドーンがステアリングを握ることになっている。
バトンがモナコに備えてこのテストに参加しない理由について、マクラーレン側はシミュレーターで今年のクルマを体感することができるため、バトンにとってはそれで十分なのだと説明している。
■シミュレーターなどあてにできない
しかし、マッサは次のように続けた。
「シミュレーターがそれほどいいものだったら、どうしてほとんどのトップドライバーたちがそれを使おうとしないんだい?」
「僕ももう2、3年はシミュレーターを使っていないと思うよ。あれはエンジニアのためのものだよ」
そう語ったマッサは、次のように付け加えた。
「僕なら間違いなく今週ここ(バーレーン)に来ただろうね。もしクルマを理解するためにまる1日あるなら、僕は間違いなくそのチャンスを利用するよ」
■そのテスト開始直後にホンダPUにまたトラブル発生
バーレーンテスト初日の18日(火)にはテストドライバーのターベイがマクラーレン・ホンダMCL32を走らせることになっていたが、開始早々2周をしたところで早くもホンダパワーユニットにトラブルが発生。ライバルチームのドライバーたちが順調に周回を重ねる中、エンジン交換のためにターベイは走行できない状態が続くという状況に陥ってしまっている。(18日:日本時間19時現在)
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