元F1ドライバーのミカ・サロが、有名なインディ500に挑戦することを決めたフェルナンド・アロンソ(マクラーレン・ホンダ)を称賛した。
現在F1では苦戦を強いられているマクラーレンだが、このほどかつて1993年にアイルトン・セナのチームメートを務めたことがあるマイケル・アンドレッティと組んで、1周2.5マイル(約4.02km)のコースを200周で争う世界でも有数の伝統を持つ500マイル(約804.7km)レースに挑戦することになった。
■F1は無理だがインディ500なら勝つチャンスも
「彼(アロンソ)がそれに挑戦するのは素晴らしいことだと思う。本当にすごいよ」
先週末のF1中国GPではF1競技委員を務めていたサロは、母国フィンランドのテレビ局『C More(Cモア)』にそう語ると、次のように続けた。
「マクラーレンは優勝やいい成績を争っている状態ではない。だが、彼は今、すでにホンダがパートナーを務めているチームで1レースに出走するチャンスを得た」
「彼はF1を1レース欠場することになる。だが、いずれにせよ彼に勝つ可能性はない。だけど、もしうまくクルマに対応できれば、彼は(インディ500で)勝てるかもしれないんだ」
■今回の動きはアロンソ引きとめ策の一環?
今回マクラーレン・ホンダがアロンソにインディ500出走チャンスを与えたのは、2018年以降もアロンソをチームに引きとめておきたいと強く望んでいることの表れだと見ている者もいる。
サロも、そうした背景があるのは事実だろうと次のように付け加えた。
「彼はすべてを兼ね備えているし、マクラーレンは今、彼の経験とやる気とスピードをものすごく必要としているからね」