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【WEC】トヨタ、今週末の開幕戦へ向け準備万端/第1戦シルバーストーン6時間

2017年04月11日(火)5:30 am

TOYOTA GAZOO Racingはこの週末、2017年シーズンのFIA世界耐久選手権(WEC)の開幕戦となるシルバーストーン6時間レースへ、2017年仕様のTS050 HYBRIDと新たなドライバーラインナップで臨む。

■トヨタ、全面改良のTS050 HYBRIDで挑む

今シーズンのWECも全9戦で行われる。今週末の第1戦へ向けて、2017年仕様のTS050 HYBRIDには、ハイブリッドシステムを含むパワートレーンとメカニカル及び空力面に全面改良が施された。

■2種類の空力に制限される2017年

今シーズンは使用可能な空力諸元が2種類に制限されることとなった。開幕戦シルバーストーンにトヨタは高ダウンフォース仕様のTS050 HYBRIDを持ち込む予定。トヨタは、シルバーストーンでこれまでに5度にわたる表彰台を獲得している。

1周5.901kmのシルバーストーンサーキットは、WECシリーズの開催される中でも最も長い歴史を持つコースのひとつで、開設は1948年。当時は非常に高速なコーナーが続く、最高速度よりもダウンフォースが重要なコースであった。

■トヨタ、準備万端

TOYOTA GAZOO Racingはこの冬のオフシーズンの間で、先週末のモンツァでの2日間のプロローグ(WEC合同テスト)を含めて約35,000kmを走破。チームはLMP1-Hクラスのライバル・ポルシェとの一騎打ちとなるシルバーストーンへ向けて万全の準備を整えた。

2017年仕様TS050 HYBRID #7号車のドライバーは、昨年の富士6時間レースで勝利を挙げ、最後までタイトル争いを繰り広げた小林可夢偉、マイク・コンウェイに、3年連続FIA世界ツーリングカーシリーズでチャンピオンに輝いた、ホセ・マリア・ロペスを加えた3名。ロペスはこのレースがトヨタでのWECデビューとなる。

もう一台のTS050 HYBRID #8号車は中嶋一貴とアンソニー・デビッドソン、セバスチャン・ブエミという3年目のトリオ。デビッドソンとブエミは2013年からのコンビであり、2014年にはドライバーズチャンピオンに輝いている。

地元イギリス出身のドライバーであるデビッドソンとコンウェイは、これまでにも何度もシルバーストーンで好成績を挙げたことによって、両名共に英国レーシングドライバーズクラブのメンバー中最高位のリチャード・ロイド・トロフィーを獲得している。

■レースウィークのスケジュール

週末のイベントスケジュールでは、14日(金)に、各々1時間30分の公式練習走行セッションが2回、15日(土)は午前中に1時間の最終練習走行の後、予選が行われる。現地時間16日(日)の正午に、6時間にわたる決勝レースのスタートが切られる。

■佐藤俊男 TOYOTA GAZOO Racing 代表:

「いつも新たなレースシーズンの始まりには期待が高まります。大いなる希望と共に第1戦シルバーストーン6時間の舞台に向かいたいと思っています。

冬のオフシーズンの間、TS050 HYBRIDの全面改良のためにハードワークを続けてきたチームのスタッフや関係者の皆に心から感謝を述べたいと思います。大変厳しい日々だったと思いますが、結果としてTS050 HYBRIDをとてもいい感触に仕上げることが出来ました。

しかし、本当の戦いはこれからであり、好結果をお知らせ出来るように全力を尽くしたいと思います」。

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