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【決勝レポート】ハミルトン今季初優勝 ホンダ勢は無念のダブルリタイア/F1中国GP

2017年04月09日(日)17:18 pm

2017年F1第2戦中国GPが4月9日(日)、上海インターナショナル・サーキット(1周/5.451km)で最終日を迎え、現地時間14時(日本時間15時)から行われた決勝でルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)が優勝した。今季初、通算54勝目。

●【決勝結果】F1中国GP決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

降り続いていた雨のためウエットコンディションでスタートした中国GP決勝だが、レース開始時には雨もほぼ上がっており、コース状態はかなり改善されていた。

すべてのドライバーが浅溝の雨用タイヤであるインターミディエイトでのスタートを選択する中、11番グリッドスタートのカルロス・サインツ(トロロッソ)がドライタイヤのスーパーソフトでスタートするというギャンブルに出る。

■序盤のチャンスを生かしたアロンソがトップ10に浮上

レース開始直後、10番手からスタートしたウィリアムズのランス・ストロールと8番手スタートだったセルジオ・ペレスが接触。これによりストロールがコース外のグラベルへ押し出されてストップしてしまい、VSC(バーチャル・セーフティカー)が導入される。

この間に多くのドライバーがドライタイヤに換えるためにピットに入る。13番手からスタートしたマクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンソは9番手に順位を上げた。

■ジョビナッツィのクラッシュなどで順位も大きく変動

このVSCが解除された直後に、パスカル・ウェーレインの代役としてザウバーから出走したアントニオ・ジョビナッツィがホームストレートでクラッシュ。これで今度は本当にセーフティカーが導入される。すると、セーフティカー先導中にスーパーソフトタイヤに交換して5番手を走行していたメルセデスAMGのバルテリ・ボッタスがスピンしてコースアウトし、大きく順位を下げるという荒れた展開となる。

このセーフティカーが解除された8周目には、トップにハミルトン、2番手にレッドブルのリカルド、そして3番手に16番グリッドからスタートしたレッドブルのマックス・フェルスタッペンがジャンプアップと遂げていた。そしてその後ろ4番手5番手にフェラーリのキミ・ライコネンと、セーフティカーとタイヤ交換のタイミングにより順位を下げたセバスチャン・ベッテルというトップ集団の順位となった。

■レッドブルとフェラーリのバトル勃発 バンドーンはリタイアに

その後コース上ではレッドブルとフェラーリがそれぞれチームメート同士でのバトルを展開。まずフェルスタッペンがリカルドを追い抜き2番手に、その後ベッテルもライコネンを追い抜いて4番手に上がる。この間にマクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンがメカニカルトラブルによりリタイアとなってしまう。

さらにベッテルは、かつてのチームメートであるリカルドと激しい攻防を展開。ホイール・トゥ・ホイールの戦いを制したベッテルがリカルドを追い抜いて3番手に上がる。ベッテルはさらにレース中盤にフェルスタッペンをも追い抜き、2番手の位置に返り咲いた。

■ポイント圏内走行のアロンソも無念のリタイア

レースが30周目を超えたころ、ボッタスやサインツに追い抜かれたものの、ポイント圏内の8番手を走行していたアロンソにトラブルが発生。アロンソがコース脇にクルマを止めてコックピットを降りるという残念な光景が展開された。

結局、レースはそのままハミルトンが先頭でチェッカーを受け、2戦目で今季初優勝を達成。2位にはセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)、3位にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が入り表彰台に上った。

4位から10位までのドライバーは次の通り。
4位ダニエル・リカルド(レッドブル)、5位キミ・ライコネン(フェラーリ)、6位バルテリ・ボッタス(メルセデスAMG)、7位カルロス・サインツ(トロロッソ)、8位ケビン・マグヌッセン(ハース)、9位セルジオ・ペレス(フォース・インディア)、10位エステバン・オコン(フォース・インディア)。

次戦、2017年F1第3戦バーレーンGPは、4月14日(金)現地時間14時(日本時間20時)に開幕。決勝は4月16日(日)現地時間18時(日本時間24時)にスタートする。

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