1999年から開催されてきていたF1マレーシアGPだが、今年の開催を最後にF1カレンダーから消えることになった。
クアラルンプール郊外にあるセパン・インターナショナル・サーキットではF1レース開催による赤字が膨らんできていることなどにより、今後の開催を見直したいとの意向を表明していた。そして、このほどマレーシア側と新たにF1オーナーとなったリバティ・メディアの間でF1開催契約を解除することで合意に達したものだ。
マレーシアのナジブ・ラザク首相は、声明の中で今回の契約解除に至った理由を次のように語っている。
「わが国において、レース開催費用との比較において運用益が減少しつつあることを踏まえ、内閣は2018年以降の契約を解除することに合意した」
「私は、2017年がセパンでの最後のF1レースになることに理解を示し合意してくれたFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント/F1商業権管理組織)に感謝の意を表したいと思う」
これに対し、リバティ・メディアによってF1の商業活動責任者に指名されたショーン・ブラッチスは次のようにコメントしている。
「F1のファミリーメンバーに別れを告げるのは、常に悲しいものだ」
一方、マレーシアの『Bernama(ベルナマ通信)』が報じたところによれば、マレーシアGPは今年が最後となるものの、マレーシアに本拠を置く世界的石油会社であるペトロナスは、今後もメルセデスAMGのスポンサーを継続することになるという。