マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが、チームが抱えている現在の問題が解決されるまでにどれくらいの時間がかかるかは分からないと語った。
【動画】スタート時の波乱に期待・・・2017年F1ウェットスタートを解説。過去のセナやシューマッハの映像も
■開幕戦以上の苦戦が見込まれる中国
かつての伝説的F1コンストラクターであるマクラーレン・ホンダが復活してから今年で3年目を迎えるが、今季のホンダパワーユニットに重大な設計ミスが発覚。現在ホンダでは全力をあげて新バージョンのパワーユニット製造を進めているところだ。
メルボルンで行われた今季の開幕戦オーストラリアGP決勝では、フェルナンド・アロンソが一時10位争いを演じ、バンドーンも完走した13台中最下位ながら完走を果たすことはできていた。
だが、今季のF1第2戦中国GP(9日決勝)が行われる上海インターナショナル・サーキットでは、現在の非力なパワーユニットによる差がさらに大きくなるだろうとマクラーレン・ホンダ関係者も認めている。
伝えられるところによれば、現在のホンダパワーユニットはライバルメーカーに対して160馬力も劣っており、長いストレートがある上海ではまったく勝負にならないだろうと考えられているようだ。
■問題解決までどれくらいの時間が必要かは分からない
そのパワーユニットの問題が解決されるまでにどれほどの時間がかかりそうかと尋ねられたバンドーンは次のように答えた。
「予想を口にするのはまだ早すぎるよ」
「だけど、(バルセロナでの)テストから最初のレース(オーストラリアGP)までの間にホンダがすでに進歩を果たしているのも事実だよ。やらなくてはならないことがまだたくさん残されているにせよ、僕のクルマは完走できたし、フェルナンドもあと一歩だったんだからね」
「どれくらい時間がかかりそうかと聞かれても、僕には分からない。だけど、どうなるか様子を見ようよ。マクラーレンとホンダは可能なことはすべてやっているところだ。できる限り早急に問題を解決し、クルマをもっと速くするためにね」
■今は現在のパッケージの能力をすべて絞り出すだけ
その「可能なこと」へのチャレンジのひとつが、マクラーレンが今週末の中国GPでエンジンカウル後部のシャークフィンに取り付けた「Tウイング」と呼ばれる補助ウイングだろう。
バンドーンは次のように結んでいる。
「こういう状況では、僕自身としてもフェルナンドとしても全力を尽くしてクルマの能力をすべて絞り出していくつもりさ。いつかこの努力が報われる日が来ることを期待しているよ」