レッドブルのダニエル・リカルドは、今季最速のF1マシンを持っているのはまだメルセデスAMGだと考えている。
今季のF1開幕戦オーストラリアGPでは、予選2番手からスタートしたフェラーリのセバスチャン・ベッテルがピットストップ作戦でポールポジションスタートのルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)を追い抜き、そのまま先頭でチェッカーフラッグを受けた。
■苦しいスタートとなったレッドブル
一方、今シーズン開幕前にはメルセデスAMGの最大のライバルとなるだろうと考えられていたレッドブルだが、開幕戦が行われたメルボルンでは明らかにメルセデスAMGとフェラーリには及ばないパフォーマンスしか発揮できていなかった。
レッドブルも、現時点ではルノーから供給を受けているパワーユニットと自分たちのシャシーのいずれもがまだ戦闘力不足の状態だと認めている。
リカルド自身にとっても、予選ではクラッシュを演じ、決勝では信頼性の問題をいくつも抱えるなど、ホームレースでもあったオーストラリアGPは非常に厳しい結果となってしまっていた。
■まずは予選を無事に乗り切ることだとリカルド
「予選をやり遂げてレースをスタートすれば、メルボルンよりはいい結果になるはずさ」
今週末の中国GP(9日決勝)に向けて中国の『South China Morning Post(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト)』にそう語ったリカルドは、次のように付け加えた。
「表彰台に上れればいい週末にすることができるだろうね。それが今僕たちが目指していることだよ。だけど、まずはフェラーリやメルセデスAMGとの差を縮めないとね」
■今年も倒すべき相手はメルセデスAMG
リカルドはさらに、開幕戦でフェラーリがメルセデスAMGから勝利をうばったのはいいことだと次のように語った。
「ある意味、誰かがメルセデスAMGから勝利をうばうのはいいことだよ」
「僕はまだメルセデスAMGが最速のパッケージだと思っているし、彼らが倒すべき相手だ。だけど、誰かほかの者が彼らからしばらくの間ポイントを奪い取ることができるのはいいことだし、それによって僕たちが戦いに加わるチャンスが生まれることを期待しているよ」