元F1ドライバーのロバート・クビサが、今ではF1復帰も考えられるほどにまで回復していると主張した。
■大けがを克服し今季はWECに参戦
ポーランド人初のF1ドライバーとして2006年にBMWザウバーからF1デビューを飾ったクビサだが、ロータスに在籍していた2011年のF1シーズン開幕前にラリーで大クラッシュを喫し、大けがを負ってしまっていた。
その後クビサはラリードライバーとしてモータースポーツに復帰し、今年はWEC(世界耐久選手権)でついにサーキットレースに復帰することになっている。
2011年の事故では当初生命さえ危ぶまれ、腕の切断の危機にもひんしていたクビサ。ラリーでレーサーとして復活を遂げたときにも、まだ腕や手指の動きが完全ではなく、狭いF1カーのコックピットでドライブすることは無理だと明かしていた。
■2年前より可能性が膨らんだ
だが、32歳となったクビサは、今ではF1への復活も単なる「夢」ではなく、実現可能なところまできたと母国ポーランドの『Gazeta Wyborcza(ガゼタ・ヴィボルチャ)』紙に次のように語った。
「今のところは復帰を考えたりはしていないよ。だけど、僕にとってはもう終わってしまったことではないんだ」
「2年前よりも今のほうが可能性はありそうだよ。いつの日か、僕の忍耐が報われるときが来るんじゃないかな」
そう語ったクビサは、次のように付け加えている。
「確実になるまでは、何も話すつもりはないよ」