レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコが、今季のF1第9戦に組み込まれているホームレースのオーストリアGPまでには優勝争いに加われるようにすることを目指していると語った。
世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルが所有するレッドブルリンクで行われるオーストリアGPは7月9日に決勝が行われることになっている。逆に言えば、レッドブルの今季型車RB13には、あと3か月ほどは優勝を狙うことが難しい状態にあるということだ。
■シャシーに改善の必要を認めたマルコ
「クルマの基本コンセプトは間違っていないんだ」
『Salzburger Nachrichten(ザルツブルガー・ナッハリヒテン)』にそう語ったマルコは、次のように続けた。
「シャシーのどの部分に改善の必要があるのかは分かっていると信じているよ」
■本領発揮は改良版ルノーPUが投入されるカナダから
マルコによれば、レッドブルも今週末に上海で行われる中国GP(9日決勝)にも改善パーツを持ち込むことになっているという。だが、改良版ルノーパワーユニットが投入されるのは、早くても6月11日に決勝が行われるカナダGPまで待つしかない状況のようだ。
「だが、今後のレースの間にも、かなりのシャシー改善が行われるはずだよ」とマルコは付け加えた。
■スペインGPからは軽量化されたPUも投入予定
さらに、マルコはこれまでよりも軽量化されたルノーパワーユニットが、カナダよりも2レース前のスペインGP(5月14日)には投入される予定だと次のように続けた。
「大きく改善されたルノー(パワーユニット)はカナダまで待つしかない。だが、わずかながら軽量化されるとともに、より長い時間にわたって高いモードで走らせることができるバージョンを(スペインで)手にすることになる」
「これにより、我々がオーストリアまでにはリードを奪うことができるかもしれないという期待を抱いているよ」