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アルファロメオも出席していた2021年F1エンジン検討会議

2017年04月03日(月)19:35 pm

3月31日(金)に、パリでF1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が主催したF1エンジンに関する話し合いにおいて、2021年以降は、よりシンプルで、より安価で、よりパワーがあり、大きな音を発生するエンジンの導入を目指すことが合意に達したことが明らかとなっている。

■出席者にはランボルギーニ、ポルシェ、アルファロメオも

その会議には、現在F1にパワーユニットを供給するメルセデス、フェラーリ、ルノー、ホンダ以外にも、フォルクスワーゲン傘下にあるアウディやランボルギーニといった自動車会社の代表が参加することになると伝えられていた。

『La Repubblica(レプブリカ)』はさらに、ポルシェの調査開発責任者を務めていた人物もその会議に出席していたと報じている。

そして、イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』によれば、アルファロメオの代表者も出席していたようだ。

■アルファロメオのF1復活を強く示唆するマルキオンネ

イタリアの名門自動車会社であるアルファロメオは、現フェラーリ会長のセルジオ・マルキオンネが経営責任者を務めるフィアット・クライスラーの傘下にあることで知られている。

アウディなどは、この会議への傘下が将来的なF1参入を意図するものではないと語っているが、アルファロメオの場合は明らかにF1復活を目指すという前提のもとでの出席だったようだ。

マルキオンネは、FIAが発行する雑誌『Auto(オト)』の中で次のように語っている。

「まず、我々はフォーミュラEにかかわっていく必要がある。今後、我々はハイブリッド化から電気化への道を歩むことになるためだ」

「次に、いつの日か、アルファロメオをF1に復活させることだ。私はアルファロメオはF1にふさわしいブランドだと強く信じているからね」

■エンジン細部の煮詰めはこれから

ともあれ、その会議で合意された2021年以降のF1エンジンコンセプトに関しては、FIA会長を務めるジャン・トッドも「よろこばしく思う」とFIAのリリースの中で語っている。

冒頭に掲げたように、シンプル、安価、大音響、大パワーを実現するとなれば、最も手軽な解決策は2013年まで使用されていた自然吸気エンジンに戻すことのように思えるが、トッドや新たなF1モータースポーツ責任者に就任したロス・ブラウンは、現行のハイブリッド式パワーユニットのコンセプトを発展させたものにすべきだとの考えも明らかにしており、今回の合意も現行パワーユニットをベースとした改善案ということになっている。

細部に関してはこれから煮詰められていくことになるわけだが、実際にどういう新エンジンが2021年から導入されるのか、今後の成り行きに注目したいところだ。

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