ウィリアムズのフェリペ・マッサが、今季チームメートとしてF1デビューを飾った18歳のルーキー、ランス・ストロールを擁護するコメントを行った。
■未熟さを露呈したストロール
カナダファッション業界の大物であり、億万長者の父を持つストロールは、その支援によって今季ウィリアムズのシートを獲得していた。金の力でF1シートを得た典型的な「ペイドライバー」だとの見方も多かったが、それを裏付けるかのようにバルセロナで行われたシーズン前テストではクラッシュを連発。
そしてデビュー戦となった2017年のF1開幕戦オーストラリアGPでもクラッシュを演じ、ダメージを負ったギアボックスを交換したことで最後尾スタートとなると、決勝でもいいところなくリタイアに終わってしまっていた。
■18歳がミスをするのは当然
だが、35歳となったベテランドライバーのマッサは、自分が21歳でF1デビューしたときも最初はうまくいかなかったと主張。これからもできる限りストロールの支援を行っていくつもりだと母国ブラジルのテレビ局『SporTV(スポルティービー)』に次のように続けた。
「彼は18なんだ。僕も18歳のころにはミスを犯していたことを覚えているよ」
「最終的には、時間が必要だということさ。選手権を通じて彼が改善していくのは間違いないよ」
「彼は素晴らしいスタートを切ることはできなかった。テストで起きたことを含めてね。だが彼には忍耐と時間が必要だ」
■これからも支援を続ける
そう語ったマッサは、これからストロールが成長できるよう手助けをしていくつもりだと次のように付け加えた。
「僕はすべての情報を彼に渡している。自分が目にしたものすべてをね。それによって彼が学び、理解することを助けている」
「僕は彼がまだ8歳だったころから知っているんだ」
「だから僕は彼が成長できるよう支援したいという気持ちを持っているし、シーズンを通じて強いパートナーシップを持ち続けるよ」とマッサは結んでいる。