ブリヂストンが近い将来タイヤサプライヤーとしてF1に復帰することはなさそうだ。
■F1に「タイヤ戦争」復活を望む声
ブリヂストンは1997年から2010年まで公式タイヤサプライヤーとしてF1活動を展開。この間97年と98年はグッドイヤーと、そして2001年から2007年まではミシュランと、いわゆる「タイヤ戦争」を繰り広げた。
2011年以降はピレリが単独タイヤサプライヤーとしてF1タイヤの供給を行っているが、F1を面白くするためには再び複数のタイヤサプライヤーを参戦させ、タイヤ戦争を復活させることが好ましいという意見もある。
だが、近年アメリカ、ブラジル、日本、韓国に限定してオリンピックの公式パートナーを務めていたブリヂストンは、今年1月にさらにその活動を拡大することを発表。平昌(ピョンチャン)で行われる2018年の冬季オリンピックや、2020年に開催される東京オリンピックへの支援活動に注力していくことを表明している。
■現在はオリンピック支援活動に満足
ブリヂストンのヨーロッパ地域責任者であるロビン・ショーは、ロンドンの『City A.M(シティAM)』紙からF1復帰の可能性について質問を受けると次のように答えた。
「現時点においては、我々は時間とリソースをオリンピックにつぎこんでいる」
「近いうちにF1という冒険を再開することは考えられない」
そう語ったショーは、次のように付け加えた。
「私はF1のファンだし、観戦を楽しんでいる。だが、現時点ではF1よりもオリンピックに投資していることに満足しているよ」