ホンダは、F1エンジンの大幅なパワーアップを目指してアップデートに取り組んでいる。
F1開幕戦オーストラリアGP初日、フェルナンド・アロンソとストフェル・バンドーンは合計84周を走行。ホンダのF1エンジンは、信頼性が向上しているように見えた。アロンソは12番手で初日を終えている。
しかし、依然としてパワーが不足しているのは誰の目から見ても明らかだが、ホンダはすでに改良版エンジンの開発に取り組んでいることを明らかにした。
新バージョンのエンジンは、2017年版に採用した分割したタービンとコンプレッサーのコンセプトを維持するものの、ハードウェアを変更するようだ。
ホンダは、1年間で利用可能な4基のパワーユニットのうち、2基目には新バージョンを投入したいと考えており、5月末の第6戦F1モナコGPまでを目標としている。
長谷川祐介ホンダF1プロジェクト総責任者は、スピードトラップ(計測)でメルセデスよりも9km/h遅いのは、パワー不足だと認める。
「パワー差は大きいです」
「パワーを上げるには燃焼効率を上げる必要がありますが、それを行うには現在のパワーユニットのハードウェアを変更する必要があります」
「よって、改良したパワーユニットを開発していますが、完成まで少し時間がかかります。2ヵ月以内に完成させて、クルマに搭載したいと思います」。