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F1は戦闘機レベルの6Gの世界へ・・・ピレリ「今年のフェラーリは良い」と太鼓判

2017年03月20日(月)19:32 pm

F1公式タイヤサプライヤーであるピレリのF1責任者が、今年のフェラーリは間違いなく強いと認めた。

■今年のタイヤに自信ありとイゾラ

ピレリではこれまでモータースポーツ責任者のポール・ヘンベリーがF1での窓口となっていた。だが、ヘンベリーが南米地域責任者に昇格したことにより、現在では同社の自動車レース責任者となったマリオ・イゾラがその後任としてF1プロジェクト責任者のポジションに就いている。

そのイゾラは、ピレリが今季投入した昨年よりも25%幅広となったタイヤは、やはりレギュレーションが変わってより空力効果が大きくなった今年のF1カーにかなりうまくマッチできていると考えている。

「昨年のF1カーが受けるGフォースは4Gほどだった。だが今年は6Gもの数値が計測されている。つまり、新しいレーシングカーはほぼ戦闘機に近いレベルだと言える」

ほほ笑みを浮かべながらイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』にそう語ったイゾラは、次のように付け加えた。

「きっとドライバーたちはレースの最後のほうでは疲れてくるだろうし、それによってミスも起きるだろう。そして、それがライバルたちに攻撃するチャンスを与えることになるだろうね」

■オーバーテイクは減るがリアルな戦いが期待できる

だが、今季のF1カーはダウンフォースとグリップが増加したことにより、オーバーテイク(追い抜き)が昨年よりもさらに難しくなるだろうとの見方もある。イゾラもそうした意見に同意し、次のように続けた。

「そうだね。今年はタイヤの耐久性も上がり、ダウンフォースも大きくなった。だからタイヤ交換の回数も減るだろうし、ドライバーたちもライバルに接近することが難しくなるだろうね」

「だが、前向きな点もあることも強調しておきたいと思う。オーバーテイクは減るかもしれない。だけどファンは、今年のオーバーテイクの動きはかなりリアルだと感じられるだろうね」

■フェラーリの調子がいいのは間違いない

バルセロナで合計8日間にわたって行われたシーズン前テストではフェラーリが好調ぶりをアピールしていた。これはタイヤやシャシーに関する新しいレギュレーションにフェラーリがもっともうまく対応できたということだと思うかと質問されたイゾラは、次のように答えた。

「それは分からない。だが、フェラーリがいい状態にあるのは間違いないよ」

「通常、テストではなかなか本当のことが分からないものだ。それでも、バルセロナでは誰が強いのかということが認識できたのは確かだと思っている」

そう語ったイゾラは、次のように締めくくっている。

「個人的には、もっときっ抗したタイトル争いを見たいと思っているんだ。単にフェラーリだけでなくレッドブルがからみ、さらにそこにウィリアムズなどが割り込んでくることをね」

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