ホンダパワーユニットの不振にあえぐマクラーレンが、ホンダと手を切り近いうちにメルセデスからパワーユニットの供給を受けることになるのではないかとのうわさがささやかれている。
だが、フェルナンド・アロンソと同じスペイン出身のカルロス・サインツ(トロロッソ)がそのうわさに関して疑問を呈した。
■ホンダとの決別が強くうわさされるマクラーレン
バルセロナで行われた今季の公式シーズン前テストにおいてホンダパワーユニットが信頼性ばかりでなくパフォーマンス面でもライバルたちに大きく後れをとっていると考えたマクラーレンは、すでにメルセデスとの間でパワーユニット供給の可能性についての話し合いを進めていると報じられている。
そして、マクラーレンがこのうわさを明確に否定しなかったことから、その信ぴょう性はかなり高いのではないかという見方が強くなってきている。
■マクラーレンがエンジンを変えれば一大事
だが、こうしたうわさに対してサインツは母国スペインのメディアに対して次のように語った。
「もしマクラーレンがエンジンを変えるようなことがあればとんでもないことだよ」
「よく分からないけれど、僕からすれば、それはF1にとって大変なことになるだろうし、とても信じられないと思っているよ」
■マクラーレン・ホンダのばん回を予想するサインツ
そのマクラーレン・ホンダで苦悩が続く状態に陥っている先輩ドライバーのアロンソについて尋ねられたサインツは、次のように答えた。
「僕も自分のことで手一杯だけど、彼が成功するよう祈っているよ。もし僕が勝てないのなら彼に勝ってほしいからね」
「彼らにとっては非常に厳しい冬になってしまった。だけど、昨年の彼らは僕たちの後ろでスタートしたけれど、最後は僕たちの上にいたよ」
共同プロジェクトが開始された2015年はコンストラクターズランキング9位で終えたマクラーレン・ホンダだったが、2016年にはランキング6位にまで浮上してきていた。今年はエンジンパフォーマンス開発に関するトークンシステムが廃止され、これまでよりもシーズン内のパワーユニット改善開発の自由度が高まることもあり、ホンダの逆襲に期待したいところだ。
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