開幕まであと1週間となった2017年のF1シーズンだが、今季のF1マシンの大きな特徴のひとつがエンジンカウル後部に設けられた「シャークフィン」と呼ばれるパーツだろう。
このシャークフィンはF1カーの挙動安定性を目的とするものだと考えられているが、レギュレーション変更によって幅が広くなるとともにリアウイングが低くされるなど、昨年よりもアグレッシブなスタイリングに生まれ変わったF1マシンにおいて、このシャークフィンは見た目的にはあまり好ましいものではないとの意見もある。
少し前に、レッドブルのチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーがほかのチームたちに対してこのシャークフィンの禁止を訴えたものの、その提案は退けられたと報じられていた。
そしてこのほど、メルセデスAMGの非常勤会長を務めるニキ・ラウダが、自分たちもレッドブル同様、F1の意思決定機関のひとつであるストラテジー・グループにおいてシャークフィンは禁止しようという立場をとっていたのだと地元オーストリアのテレビ局『ORF』に次のように語った。
「フィンに関してはストラテジー・グループにおいてかなり議論されたんだ」
「だが、ほかのチームたちが、我々はここにスポンサーを付けることができると言ったのさ。だからそのまま残されることになったんだ」
とは言うものの、バルセロナで8日間にわたって行われたテストでのF1カーを見る限り、このシャークフィンの部分に新たなスポンサーのロゴなどが付けられたチームはいなかった。今後シーズン中にこのスペースを売ることができるチームが登場するのかどうか、そこも今季のひとつの注目点となるかもしれない。