セバスチャン・ベッテルが、フェラーリで自身5度目のF1チャンピオンとなる可能性があると主張した。
●控えめなフェラーリ会長「マクラーレン・ホンダの回復を祈る」
2010年から2013年まで4年連続でのF1タイトル獲得という偉業を達成したベッテルだが、F1の技術レギュレーションが大きく変わった2014年にはレッドブルの新時代F1カーになじむことができなかった。
2015年にはフェラーリへと移籍しシーズン3勝をあげたベッテルだが、2016年にはフェラーリがライバルとの開発競争に乗り遅れ、再び未勝利のシーズンとなってしまっていた。
■期待が膨らむフェラーリでの3シーズン目
だが、バルセロナで行われた2017年のF1シーズン前公式テストでは、フェラーリがメルセデスAMGをしのぐほどのパフォーマンスを発揮。にわかに、今年はフェラーリ、そしてベッテルにもタイトル獲得のチャンスがあるのではないかとの声が大きくなってきている。
母国ドイツの『Sport Bild(シュポルト・ビルト)』から、フェラーリでF1チャンピオンになれる可能性があると考えているかと質問されたベッテルは「イエス!」と答え、次のように続けた。
「もしそうでなければ、僕はグリッドにつこうとは思わないよ」
「僕に言えることは、チームの気運は盛り上がっているし、全員がみんなの利益のために頑張っているということだ」
■本当の力関係が分かるのは3レース後
そう語ったベッテルだが、今年のクルマでフェラーリがトップに立てると思っているかと尋ねられたときには次のように答えている。
「何かを予見することは不可能だ」
「バルセロナでのテストだって、どのあたりにいるのかということについての基本的な考えしか与えてはくれないよ。本当の力関係が分かるのは3レースか4レースしてからだね」
そう語ったベッテルは、次のように付け加えた。
「F1で大事なのは唯一結果だけだからね」
ベッテルとフェラーリの現在の契約は今シーズンまでとなっている。フェラーリにとってもベッテルにとっても、今季どういう成績を残せるかということが今後に向けて重要な意味を持つことになりそうだ。