フェラーリの内部事情に非常に詳しいジャーナリストとして知られるイタリアのレオ・トゥッリーニが、2017年のF1シーズン前テストにおいて、フェラーリの最大のライバルであるメルセデスAMGが信頼性の問題を抱えていたようだと伝えている。
スペインのバルセロナで2回に分けて行われたF1公式シーズン前テストでは、フェラーリの速さと信頼性の高さが目をひいた。昨年まで3年連続でF1チャンピオンチームに輝いたメルセデスAMGをしのぐパフォーマンスを発揮してみせ、今季はフェラーリがメルセデスAMGと互角以上の戦いを見せるのではないかと予想している者もいる。
だが、トゥッリーニは自身のブログに、「メルセデスAMGの関係者たちが今年はフェラーリがタイトルを狙える位置にあると語っているものの、そのフェラーリのほうはやはりメルセデスAMGが今年も最強なのは間違いないという趣旨のコメントを行っていることは注目に値する」とつづり、次のように続けている。
「バルセロナではどうやら、メルセデスAMGのクルマはクランクシャフトに関係する信頼性の問題を抱えていたようだ」
「それはまったく深刻なものではないが、ハミルトンとボッタスはそのために攻めた走りをすることがまったくできなかったのだ」
そう書いたトゥッリーニは、次のように付け加えている。
「メルセデスAMGがメルボルン(F1開幕戦オーストラリアGP/26日決勝)までにその問題を解決するのは間違いない。だが、フェラーリはその情報をつかんでいる。フェラーリがシルバーアロー(メルセデスのレーシングカー)のほうがまだ上を行くと信じているのはそのためだよ」