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【動画】もがくマクラーレン・ホンダ・・・F1開幕前テストの全8日間をデータで振り返り、コメントや状況から分析

2017年03月14日(火)8:12 am

F1公式サイトが、F1開幕前テストの全8日間をデータで振り返り、分析する動画を公開した。

■最速タイム

F1開幕前テストで最速タイム1分18.634秒を記録したのは、フェラーリのキミ・ライコネンだった。これは2016年の予選ポールポジションタイムより3.366秒も速いタイムだ。

トップでテストを終えたキミ・ライコネンは、「チーム全員に感謝したい」と述べている。

順 チーム タイム(一つ上との差)
1.フェラーリ  1分18.634秒
2.メルセデス  1分19.310秒(+0.676秒差)
3.ウィリアムズ 1分19.420秒(+0.110秒差)
4.レッドブル  1分19.438秒(+0.018秒差)
・・・以上、上位グループ。
5.トロロッソ  1分19.837秒(+0.399秒差)
6.ルノー    1分19.885秒(+0.048秒差)
7.Fインディア  1分20.116秒(+0.213秒差)
8.ハース    1分20.504秒(+0.388秒差)
・・・以上、中団グループ。
9.マクラーレン 1分21.348秒(+0.844秒差/1位から+2.714秒差)
10.ザウバー*  1分21.670秒(+0.322秒差)
(*ザウバーは2016年版フェラーリ搭載)

フェラーリから0.676秒差も離された2番手は、1分19.310秒の王者メルセデスAMG。そしてそのメルセデスAMGから0.110秒差の3位はウィリアムズ、そのウィリアムズとほぼ同タイム0.018秒差の4位はレッドブルだった。この4チームが表彰台を争う上位グループとなりそうだ。

■信頼性

8日間のテスト中、速さと同時に、メルセデスAMGは1,096周(5,102km)、フェラーリは956周(4,450km)を走行し、抜群の信頼性を見せた。

順 チーム(パワーユニット)周回数(走行距離)
1.メルセデス(M) 1,096周(5,102km)
2.フェラーリ(F)   956周(4,450km)
3.ウィリアムズ(M) 800周(3,724km)
4.ザウバー(F*)    788周(3,668km)
5.Fインディア(M)  785周(3,654km)
6.ハース(F)     715周(3,328km)
7.レッドブル(R)  684周(3,184km)
8.ルノー(R)    597周(2,779km)
9.トロロッソ(R)  584周(2,719km)
10.マクラーレン(H) 425周(1,978km)
(M=メルセデス、F=フェラーリ、R=ルノー、H=ホンダ)
(*ザウバーは2016年版フェラーリ搭載)

メルセデスAMGは約16.6グランプリ相当、1日あたり2.075グランプリ相当を走行した。クルマの信頼性もさることながら、ドライバーの強靱な体力にも驚かされる。

■ライバルを牽制

しかし、両チームともお互いを牽制し合い、自チームをベストとは決して言わない。

セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)「メルセデスは強いだろうね」。

ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)「フェラーリはもっと速いだろうね。彼らのペースは実際に華々しかった」。

レッドブルは見た目が変わると示唆しており、F1オーストラリアGPの予選まで、本当の実力はわからないだろう。

■もがくマクラーレン・ホンダ

マクラーレン・ホンダはテクニカルな問題と格闘し、全10チーム中、最少のわずか425周(1,978km)に留まった。最も走ったメルセデスAMGとは600周以上、約10レース分もの差がついた。

また、タイムについても、10チーム中9番手の1分21.348秒と苦しむ。伝説のマクラーレン・ホンダ復活から3年目、スピードも信頼性も明らかにない状態に、マクラーレンの地元イギリス、ホンダの地元日本、フェルナンド・アロンソの地元スペイン、そして期待していた世界中のファンとメディアが困難な状況に驚いた。

マクラーレン・ホンダは「開幕戦のメルボルンに行くまでに、改善するべく懸命に努力する」と述べるしかない。本来であれば、ライバルを牽制したいところだが、今は走行中にパワーユニットの電気系が突然シャットダウンしてしまい、走行不能になるという謎のトラブルの原因がわかっておらず、ライバルとの比較どころではない。

牽制し合う上位4チーム、接戦の中団グループ、そしてライバルと比べて十分な速さと信頼性を示すことができなかったマクラーレン・ホンダ。F1開幕戦オーストラリアGPの決勝レース、3月26日(日)はすぐそこだ。

●F1開幕前テストの最強チームたち(2:02)[F1.comへ]

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