F1シーズン開幕前のテストが終了し、フェラーリが今季の本命ではないかという声も上がっている。
テスト最終日にこれまでの最速タイムをたたき出したのは、フェラーリのキミ・ライコネンだった。
これに先立つ7日(火)に、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンは、「タイムを見ると、フェラーリが本命かもしれない」と話していた。
■フェラーリを警戒するハミルトンにボッタスは…
しかし、今季からメルセデスAMGに加わったバルテリ・ボッタスは少し違う考えだ。『Bild(ビルト)』紙が伝えている。
「まだ誰が本命かを言うのは時期尚早だ」
「確かに、僕たちは必ずしも望み通りの状況になっていないけれど、メルボルン(オーストラリアGP/26日決勝)までにはまだ少し時間がある」
「フェラーリは強いよ。彼らを過小評価してはいけない。でも、レッドブルもそうだ」
■慎重姿勢のベッテル
一方、フェラーリのセバスチャン・ベッテルは慎重な姿勢を崩しておらず、やはり勢力図を見極めるには「時期尚早」だとイタリアのテレビ局『Sky(スカイ)』に話した。
「自分たちの位置は分からない。まだ時期尚早だよ」
「今のところテストは順調に進んでいるけれど、やるべき仕事はたくさんある」
「大勢の人たちが応援してくれているのが分かってうれしいけれど、まだ一歩一歩進めているところなんだ」
■レッドブルのリカルドは笑顔だが…
対照的に、笑顔で自信をのぞかせたのがレッドブルのダニエル・リカルドだ。
「フェラーリは速そうだ。それは確かだよ。でも、メルセデスAMGは少なくとも同レベルに来ると思うし、ウィリアムズも来るんじゃないかと思う。僕たちもだいたいその辺りに加われるはずだ」
「僕たちは完全にはフェラーリやメルセデスAMGと同レベルでないけれど、十分近くにいる。メルボルンはすごく面白くなりそうだね」
しかし、チームメートのマックス・フェルスタッペンの父親で元F1ドライバーのヨス・フェルスタッペンは、それほど自信を持っていないようだ。オランダのテレビ局『L1』に次のように語っている。
「間違いなく良い年になるだろう」
「ただ、タイトル争いに本当に加われるまでには、もう1年待つ必要があると私は思う」