マクラーレン・ホンダのストフェル・バンドーンが、自分もチームメートであるフェルナンド・アロンソも、今は不満な気持ちをうまくコントロールしつつ、改善に取り組んでいくしかないと語った。
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■ホンダパワーユニットに苦しむマクラーレン
今年3年目を迎えるマクラーレンとホンダの共同プロジェクトだが、今年もシーズン開幕前の公式テストにおいてホンダパワーユニットの信頼性不足が露見、パフォーマンスもほかのメーカーのユニットに比べて時速30kmも遅いと伝えられている。
すでにアロンソは、ホンダに対する不満を爆発させており、厳しいコメントを行ったことが報じられている。
だが、昨年限りでF1を引退したジェンソン・バトンに代わって今季からF1フル参戦を開始するルーキーのバンドーンのほうは、アロンソよりは落ち着いた口調で今季2回目かつ最後のF1シーズン前テストが行われているバルセロナで次のように語った。
■不満にかられているわけにはいかない
「不満を言って何もしないようなことは許されないよ。僕たちマクラーレンは、過去に厳しい局面を打開してきた経験を持つ最高レベルのチームなんだ」
「フェルナンドと僕は何度も話をしたんだ。不満にかられているわけにはいかないし、前進し、改善するために一緒に頑張ろうと確認し合ったよ」
■まだ改善のためにできることはある
「僕は、自分たちの関係が変わったとは思っていない。僕たちは理想からはほど遠い状況にあるけれど、チームのために懸命に取り組んでいる。僕たちのドライビングスタイルは似ているし、どちらもクルマに関しては同じコメントを行っている。このことはクルマを正しい方向で開発していくためにはいいことだよ」
「もっと多くの周回をこなしてから始めたかった。だけど、F1ではそれを自分で決めるわけにはいかないし、現状を受け入れるしかないよ」
■準備は整っているし自信もある
ベルギー出身のバンドーンは、2016年のF1第2戦バーレーンGPにおいて負傷欠場となったアロンソの代役としてF1デビューを飾っている。そのときに比べれば今年の開幕戦F1オーストラリアGP(26日)に向けての準備は完ぺきに整っているとバンドーンは次のように続けた。
「100%だね。2016年のバーレーンのときはそれほど準備できていなかった」
「クルマには自信があるよ。自分が望むように攻めることができる。メルボルン(開幕戦)ではさらにいくつか新しいパーツも備えられ、さらに改善できることを期待しているよ」
そう語った24歳のバンドーンは、次のように締めくくった。
「F1カーをドライブできることは今でもすごくうれしく思っている。フルシーズンを戦うのはこれが初めてだからね。確かに、僕たちは今いくつかの問題を抱えている。だけど、それによって僕の自信が損なわれることなどないよ」