今季も信頼性とパフォーマンス不足を示すホンダパワーユニットに大きな不満を抱えているフェルナンド・アロンソ(マクラーレン)だが、同時に2018年以降もF1にとどまる可能性を強く示唆したと報じられている。
【マクラーレン・ホンダ】アロンソ「勝てない理由はひとつ。それはホンダだ」
今年でマクラーレン・ホンダとの3年契約が満期を迎えるアロンソだが、これまでのところ2018年以降もF1を続けるかどうかは分からないという発言をたびたび行ってきていた。
■今の自分は最高レベルだとアロンソ
だがアロンソは、今季2回目のF1公式シーズン前テストが行われているバルセロナで母国スペインのメディアに次のように語った。
「もしほかのドライバーたちが僕よりも遅くブレーキングを始め、僕よりも早くアクセルを開け始めたのであれば、もうやめるときだということが分かるだろうね」
「だけど、今はそれとは全く逆だよ。僕は今の自分は最高レベルだと思っている。すごく調子がいいんだ。そして、(2017年の)新しいクルマは僕のドライビングスタイルの有利な点を最大に生かせると思っているよ」
■今はクルマにパワーがないだけ
アロンソはさらに、たとえ今は結果が伴っていないとしても、それがF1をやめる理由にはならないと次のように示唆した。
「僕は、自分がそれにふさわしいと感じるような、そういういい感触を得られないままレースを止めるつもりはないよ。僕はこれまで以上に覚悟に満ちている。僕はこのクルマでのドライビングを本当に楽しんでいるし、自分が強いと感じている。ただクルマに必要なパワーがないだけさ」
「僕には、今年は強さを示すことができるはずだという自信がある。ただ、それがいつになるのかが分からないだけさ。もしすべてが間違った方向へと進むようであれば、僕はまた来年攻めることにするよ」
■来季はチーム移籍も視野に?
アロンソが今年のF1レギュレーションのもとで製造されたF1カーの感触を前向きにとらえていることは分かる。だが、アロンソが2018年シーズンもマクラーレン・ホンダとともに迎えるつもりなのかどうかは、現時点では分からないと言うべきだろう。
うわさでは、最強メルセデスAMGがバルテリ・ボッタスと今年1年だけの契約を結んだのは、2018年には今年でマクラーレン・ホンダと契約が切れるアロンソ、あるいは同様に今年でフェラーリとの契約が切れるセバスチャン・ベッテルの獲得を検討しているとも言われている。