トロロッソでは今もなお2017年に搭載するルノーパワーユニットに別のブランド名を付けるチャンスを狙っている。
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先週、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が2017年シーズンの最終エントリーリストを発表したが、その中で唯一トロロッソの使用するエンジン名だけがTBC(To Be Confirmed/追って確認)となっており、シーズン開幕までに正式名称が発表されることを示唆している。
これは、トロロッソが今季搭載するルノーパワーユニットの命名権(ネーミングライツ)をスポンサーに売却しようと試みているためだ。
■レッドブルは昨年からタグ・ホイヤーをエンジン名に使用
2010年から2013年までルノーエンジンを搭載して4年連続でF1タイトルを獲得してきたシニアチームのレッドブルだが、2016年からルノーが再び自らワークス体制でF1への挑戦を開始したこともあり、2016年からはルノーから供給を受けるパワーユニットにタグ・ホイヤーというブランド名を冠して使用している。
今季から再びルノーパワーユニットを使用することになったジュニアチームのトロロッソも、兄貴分のレッドブル同様にルノーパワーユニットに別のスポンサー名を公式名称として使用するチャンスを模索してきている。
■いくつかの企業と交渉中だとトロロッソ
トロロッソのチーム代表を務めるフランツ・トストは、この件に関してドイツの『Speedweek(スピードウィーク)』に次のように語った。
「いくつかの企業が命名権を買うことに興味を示しているよ」
「契約手続きが完了次第、名称を変更することになるだろう」
■今季のクルマの手応えはいい
先週からスペインのバルセロナにおいてF1公式シーズン前テストが開始されており、今週も7日(火)から2回目のテストが行われている。
先週行われた1回目のテストにおいては、トロロッソの2017年型車STR12が搭載するルノーのパワーユニットがいくつかの信頼性の問題を抱えたことが報じられていた。
だが、トストはそのことはあまり心配していないと、次のように語った。
「クルマはいいし、2人のドライバーはどちらもクルマに関しては前向きなコメントを行っているよ」