7日(火)、今シーズン2回目のF1プレシーズンテストがバルセロナ・サーキットで始まったが、マクラーレン・ホンダに再びトラブルが発生した。
走行を担当したストフェル・バンドーンは、テスト開始直後の9:00にコースイン。テストプログラムを順調に進め、エアロの相関チェック、タイヤテスト、バランスとハンドリングの評価が行われた。
正午過ぎ、ホンダのパワーユニットに電気系トラブルが発生し、さらに調査するために、PUを載せ換えることにした。エンジンの交換を4時間以下で済ませ、16時前にストフェル・バンドーンがコースに復帰。
午後のセッションでは、メルボルンを想定したエアロテストとシミュレーションを実施し、有益な走行距離を達成。18時の終了時点で80周を完走した。
■エリック・ブーリエ、レーシングディレクター
「走行時間を失うことは痛いが、あまり心配していない。目標はできるだけ多くのデータを得ることだ」
「もちろん走行距離が短いということは、クルマを理解し、開発して、パーツを検証する時間が短縮されることとなるが、今の時代のF1では、シミュレーションをベースにしているため、最も重要なのはシミュレーションの数値と得られたデータを結びつけることだ」
「もっと走行したいとは思っているが、これまで得られたデータの数値は、予測値に沿っているので満足している」
「信頼性は、開発して限界に近づくための鍵であり、ホンダと緊密に協力している。ホンダはパワーユニットのトラブルを調査しており、信頼性向上のために努力している。我々はパートナーであり、オーストラリアGPではこれらの問題に対処できると信じている」
「4時間以内にパワーユニットを交換してくれたスタッフには敬意を表したい。おかげでテストプログラムの重要な領域については完成させられた」
「直面しているパワーユニット問題のいくつかは、今週搭載する予定の新スペックエンジンで対処されていることを期待している」
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