7日(火)、今シーズン2回目のF1プレシーズンテストがバルセロナ・サーキットで始まった。
マクラーレンはホンダの最新エンジン問題により、両者の関係に「最大限」のきしみが出ていると認めたが、ホンダがすぐに問題を把握できるという信念を持ち続けている。
■再び電気系トラブル発生
ホンダのパワーユニットに電気系トラブルが発生。走行時間を考慮し、エンジン交換をしてから調査することにしたものの、ストフェル・バンドーンは午前のセッションで多くの走行時間を失ってしまった。
ホンダは、先週の1回目のF1テストでも問題が出ており、今週は開幕戦オーストラリアで使うエンジンを投入するとしていたが、信頼性の問題を解決するための時間はますますなくなっている。
■緊張関係は最大
英『Autosport(オートスポーツ)』は、レーシングディレクターのエリック・ブーリエに「マクラーレンとホンダの関係は、この問題によりどのくらい緊張しているのか?」と問うと、「マキシマム(最大)だ」と答えた。
「我々はF1でレースをしなければならない」
「だから当然ものすごく大きなプレッシャーがあり、ホンダには最大のプレッシャーをかけている。そして彼らも同じだ」
「誤った方向で足踏みすることはできないんだ」
「我々は最高のクルマを提供できるようにする必要があるし、これは両サイドで同じことだ」
■今日も電気系トラブル・・・先週と同じスペックを使用
先週のテスト初日はオイルタンクの形状によって引き起こされた問題で、2回目の問題は今日と同じ電気系だった。
しかし、エリック・ブーリエは、2つの問題には共通の要因があったと示唆している。
「外からは別の問題のように見えるかもしれないが、少なくとも2つの問題は同じだ。だから、時間内に対処することができる。理由の一つは、我々が先週と同じスペックのエンジンを使用しているということだ。これは、ブロックまたは何も修正がされていないということだ」
「次のスペックは、この問題の一部、またはこの問題のほとんどに対処していると思うよ」。
■データの相関関係は良好、問題はホンダの手に委ねる
マクラーレンはテスト走行で遅れをとったまま、開幕戦のオーストラリアに向かう見通しだ。
ホンダはこの問題を解決するために悩んでいる様子だが、エリック・ブーリエはまだ大きな心配ではないと主張している。
「まだ、それほど心配していない」
「もっと多くのパーツをテストしたいので、もっと多くの周回をしたいが、ほんの一部だけテストしたものは良かったし、(予測データとの)相関関係は良好だ。だから、予測して作り上げることができると言えるよ」
「残りの部分は、ホンダの手に委ねて、彼らが適切に調査し、適切に対処する。我々はパートナーに頼らざるを得ず、彼らはそれができると信じている」。
■関係は変わらない
マクラーレンの取締役会は、ホンダとの関係を短縮することは考えていないのだろうか?
「ノー。我々は契約を結んでいる」
「我々の間には長期契約があり、それについては考えたことすらない。たとえそれが理想的ではないとしても、この関係の上で構築していきたい」。
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