フェリペ・マッサ(ウィリアムズ)が、今季F1デビューを飾る18歳のチームメートを擁護した。
■テストでクルマを壊してしまったストロール
今年ウィリアムズの正ドライバーの地位を得たカナダ出身のランス・ストロールだが、先週バルセロナで行われた今季最初の公式シーズン前テストでは何度も大きなミスを犯してしまった。そして、最後に犯したクラッシュによってF1マシンが修復不能なほどのダメージを負ってしまい、ウィリアムズでは最終日にテストに臨むことができないという状況を抱えてしまっていた。
本来2016年シーズン限りでのF1引退を表明していたマッサだが、バルテリ・ボッタスが突然引退してしまったニコ・ロズベルグの後任としてメルセデスAMGへ移籍することが決まったことを受け、急きょチームからの要請によって引退を撤回し2017年の現役を続けることになった。
ウィリアムズがベテランのマッサに対し、18歳のルーキードライバーの指導役としても期待しているのは間違いないだろう。
■若いストロールのミスは想定内
ストロールのクラッシュでクルマが破損したことで、先週のテスト最終日に予定されていた走行を断念せざるを得なかったマッサは、母国ブラジルの『Globo(グローボ)』に次のように語った。
「クルマに何か問題が発生して走れなかったんだとしたら、状況的にはもっと悪かっただろうね」
そう語ったマッサは、経験のない若いストロールがクラッシュするのは当たり前のことだと次のように続けた。
「みんな冷静になるべきだよ。彼がこのクルマを経験したのは初めてだったんだからね。彼はまだ18歳の少年だよ。僕にも18だったときがあるし、そこを通過してきたんだ」
ちなみに、現役ドライバーの中ではフェラーリのキミ・ライコネン(37歳)に次ぐ年長ドライバーとなった35歳のマッサがF1デビューを飾ったのは21歳のときだった。