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【ホンダF1】エンジン専門家コンサルタントとの契約を解消

2017年03月07日(火)5:05 am

フランス人のエンジン専門家ジル・シモン(58歳)が、苦戦しているホンダF1のコンサルタントを辞めたと『BBC』などが報じた。シモンは、すでにガーデニング休暇中で、ホンダF1の広報担当者は「今年中に」契約は終了すると認めたが、理由についてのコメントは拒否したという。

■フェラーリ黄金時代を支えた人物

シモンは、ホンダF1のコンサルタントとして協力していることが知られている。

シモンは、現FIA会長のジャン・トッドがフェラーリチーム代表を務め、非常に大きな成功をおさめていた黄金期に、フェラーリでエンジン責任者を務めていた人物だ。

■FIAでパワーユニットのレギュレーションを作成

2009年限りでフェラーリを離れたシモンは、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)で、2014年から導入された現在のV6エンジンを含むパワーユニットのレギュレーション作成にも携わった。

■ホンダにはF1復帰当初から関わる

その後は、かつてBARチームを率いていたクレイグ・ポロックが2014年のF1参入を目指して立ち上げたエンジンメーカー『ピュア』でV6ターボエンジンの設計を担当していたが、ポロックの計画はとん挫してしまった。シモンはイギリスを拠点として、2013年にF1復帰を発表したホンダのF1エンジン開発に携わっていた。

■今年も信頼性とパワー不足の問題か

ホンダは2015年にマクラーレンとともにF1に復帰して以来、苦戦を強いられている。先週のF1プレシーズンテストでは、4日間で少なくとも5基のパワーユニットを使用していたと考えられており、一連の信頼性問題により走行距離は伸ばせなかった。

長谷川祐介ホンダF1総責任者は、開幕戦F1オーストラリアGPまでにエンジンが故障した問題を解決できるかどうか「心配している」と語っていた。

■マクラーレンは不満

マクラーレン・ホンダのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、この状況について「十分ではない」と認め、次のように続けた。

「なぜそれらの問題が起こっているのか、調査するために日本でもう少し作業が必要だ」

「修正可能な問題だが、これらの問題が起こるとは思っていなかった。デザインに根本的問題はないので、実際には深刻ではない」。

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