F1にタイヤを供給するピレリは、ウェットタイヤの改善を続けると話している。
2017年最初のシーズン前テストがバルセロナで行われ、最終日は放水車を使ってサーキットに何千リットルもの水をまき、新しいウェットタイヤをテストした。
このテストを終えて、ピレリのモータースポーツ責任者であるポール・ヘンベリーは、次のように話した。
「コンディションは常に変化している。それでもタイヤのウォームアップに問題があることは分かる。したがって、われわれは今後も解決法を探していく」
■ウェットタイヤを試したドライバーの反応
テストの前日、ルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)は「肉離れのフリ」をして休もうかなとジョークを飛ばしていたが、当日は電気系統のトラブルが起きたという理由で走行しなかった。
一方、昨年ピレリのウェットタイヤに批判的だったフェラーリのキミ・ライコネンは、この日90周以上走行した。
ライコネンは、ウェットタイヤは改善したかという質問に次のように答えている。
「なんとも言えないね。コースをぬらして作ったコンディションは、雨が降ったときと同じにはならない。だから彼らも大変だ」
「きちんとしたテストなしでウェットタイヤを作るのは難しい」
■「昨年に比べれば進歩」とグロージャン
この日走行したハースF1のロマン・グロージャンは、ウェットタイヤについてこう話した。
「ピレリタイヤは進歩したと思う。でも、インターミディエートは1周で効率が下がったから、何か手を打つ必要がある」
「ただ、全体としては昨年に比べれば進歩したよ」