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グリップ向上、性能劣化も少ないと胸を張るピレリだが…

2017年03月05日(日)19:08 pm

F1にタイヤを供給するピレリは、要求通りのタイヤにできたと自信を見せている。

2017年最初のシーズン前テストがスペインのバルセロナで行われ、タイヤの幅が25%拡大したことで、ラップタイムが大きく向上した。

従来はタイヤ交換を増やしてレースを面白くする目的で、性能劣化の大きいタイヤだった。そのためドライバーはペースを抑えて走っていたが、これも変わったようだ。

「ソフトタイヤで20周走ったけれど、20周攻め続けることができた」とウィリアムズのフェリペ・マッサは『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に話している。

■性能劣化は1~1.5秒に

ピレリのテクニカルチーフであるマリオ・イソラは、次のように話している。

「昨年なら、ソフトタイヤを履いてバルセロナで20周することは誰にもできなかっただろう。4~5秒タイムをロスしたはずだ」

「今は、性能劣化によるロスは1~1.5秒だ」

■1ストップのレースが増えて退屈に?

しかし、タイヤの性能劣化が小さいことで、波乱の少ない1ストップのレースが増えるのではないかという懸念もある。

また、タイヤの拡大で後方を走るマシンが受ける気流の影響も大きくなり、追い抜きが難しくなったという声がドライバーから聞こえる。

こうした懸念に対し、イソラは次のように答えた。

「われわれは求められたタイヤを作った。それでレースが退屈になってしまったら、2018年は別のアプローチを取る準備がある」

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