2月27日(月)から3月2日(木)までバルセロナで行われた今季最初のF1公式シーズン前テストにおいて4日間を通じての最速ラップタイムを刻んだのは今年ウィリアムズからメルセデスAMGへと移籍したバルテリ・ボッタスだった。
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本来であれば今季もウィリアムズで走る予定だったボッタスだが、2016年の最終戦で初のF1チャンピオンに輝いたニコ・ロズベルグが電撃引退したことで突然最強チームのシートに座ることが決まっていた。
これまでウィリアムズ一筋でF1キャリアを積み上げてきたボッタスにとって、チームを移籍することももちろん初めてのことだった。だが、新しいチームに移籍後初めてのテストで最速ラップタイムを刻んだことは本人にとっては大きな自信につながったことだろう。
■最速ラップには特別の意味はない
だが、最速タイムを刻んだことについて質問されたボッタスは次のように答えた。
「それは僕にとって特別な意味はないよ。僕たちはここでテストを行っているだけだし、賞がもらえるわけでもないしね」
「僕にとってはできる限り長い距離を走ることがものすごく重要なことだったんだ。だから、僕にとってはいい週だったよ」
■チームに完全に溶け込むにはもう少し時間が必要
しかし、そう語った27歳のボッタスは、初めてのチーム移籍は思っていたよりも大変だと分かったと次のように続けた。
「チームを変わるってことは、僕が考えていたよりも大変なことだったよ。まだもう少し時間がかかると思う。このチームはウィリアムズよりもかなり大きいからね」
「だけど、今朝サーキットに来て朝食をとったんだけど、すべてが普通の感じだったよ。まるで以前からここにいたように感じられたんだ。あれはいい気分だったね」
■多くの周回ができたのは重要だった
ボッタスは今回のバルセロナで最速ラップタイムをたたきだしただけでなく、こなした周回数も全ドライバー中最多となるものだった。
ボッタス自身もそれが「非常に重要だった」と認め、次のように付け加えた。
「新しいチームにきたわけだから、すべての周回、すべての瞬間が重要なんだ。それが最初のテストにおける僕の目標だったし、それは達成できたよ」