メルセデスAMGも27日(月)からバルセロナで始まる今季最初のF1公式シーズン前テストにおいて、「シャーク・フィン」を装着したクルマを走らせることになるようだ。
■トレンドのシャーク・フィンがなかったW08
ここまでに発表されたほかのチームの新車にはすべてシャーク・フィンと呼ばれるパーツがエンジンカウルに設けられているのに対し、23日(木)にシルバーストンで公開されたメルセデスAMGの2017年型車W08にはカウルにそってフィン状のものが設けられているものの、見た目のインパクトがあまりない控えめなデザインとされていた。
だが、メルセデスAMGのエンジニアリングディレクターを務めるアルド・コスタは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。
「ああ、我々もエアボックスの後部にフィンを付けるつもりだよ」
「今のクルマと同じくらい見栄えがよいのであれば、すべての可能性を試してみないのは怠慢というものだ。我々は毎日クルマに新しいものを持ち込んでいくよ」
■バルセロナではシャーク・フィンも試す
実際、23日に「フィルミング・デー」と呼ばれる宣伝活動目的の走行が行われたW08には「Tウイング」と呼ばれる新パーツがリアウイングの前に設けられていた。
コスタはスペインの『Marca(マルカ)』に次のように語った。
「我々はその手法(Tウイング)について調べているところだ。だが、バルセロナではシャーク・フィンも試してみることになるだろう」
■今年のF1カーはカッコいい?
一方、F1関係者の中には2017年型F1カーの見た目についてあまりいい印象を抱いていない者たちもいるようだ。例えば、フォース・インディアが採用した突起を持ち、段差のあるノーズや、これまでよりもかなり長くなったホイールベースなどが美的にはあまり好ましいものではないと指摘する者もいる。
だが、今季ロズベルグの後任ドライバーとしてメルセデスAMGのステアリングを握ることになるバルテリ・ボッタスは、母国フィンランドのテレビ局『MTV』に次のように語った。
「恐らく、僕がチームの眼鏡をかけて見ているからかもしれないけれど、(2017年型W08は)これまでに実際に見てきたクルマの中では最高にカッコいいよ」