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【F1新車情報】フェラーリ、新レギュレーションに対応した「SF70H」を発表

2017年02月24日(金)18:00 pm

フェラーリは24日(金)、インターネットを通じて2017年型F1カー「SF70H」を発表した。

日本時間17時45分から世界に向けて発信されたビデオ映像では、SF70Hの左右にチーム代表のマウリツィオ・アリバベーネ、技術トップのマッティア・ビノット、そして正ドライバーのセバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンとともに今季控えドライバーを務めるアントニオ・ジョビナッツィの顔が並んだ。

今季は大幅にレギュレーションが変更され、昨年までのクルマよりもよりダウンフォースが大きくなるとともに、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給する幅広タイヤの導入によりメカニカルグリップも向上。その結果昨年よりも1周あたり5秒前後ラップタイムが短縮されるだろうと見込まれている。

■フェラーリ第63代目

フェラーリの63代目F1カーとなるこのSF70Hも、基本的なカラーリングは2016年型と比べて大きな変化はないものの、今年のレギュレーション変更に合わせた設計が施されている。

2017年のF1カーは、ダウンフォースと空気抵抗の妥協点を見いだすことが最大の焦点となる。新しいピレリのタイヤ幅はこれまでよりもフロントが6cm、リアが8cm増加しているため、空気抵抗は増加することになる。

■独特で複雑な形状

だが、接地面が増えてタイヤのグリップが向上することと、新スペックの2017年型フロントウイングやフロア、ディフューザーによって生み出されるダウンフォースによってこれまでよりもコーナリングスピードはかなり高くなると見込まれている。SF70Hにおいても最適な空力効果の発生をめざし、独特の形状が施されたフロントウイング、バージボードなどが採用されているようだ。

レギュレーションの変更に伴ってSF70Hのノーズもこれまでよりも長くなり、矢印型のフロントウイングが施されるとともに、エンジンカバーには2017年のF1マシンを特徴づけることになるであろうフィンが設けられている。サイドポッドに設けられた空気吸入口などにも複雑な形状が施されるなど、空力特性を高めるための工夫が随所に見てとれる。

■サスペンション変更

フロントサスペンションはプッシュロッドが継承されているものの、そのレイアウトには新レギュレーションに合わせて変更が加えられている。またタイヤ交換の効率アップのため、ホイールナットやハブも新設計のものが採用されているという。

さらにマシンのパフォーマンス強化に対応するため、パワーステアリングやブレーキングシステムも強化されているようだ。

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