今年から新レギュレーションが導入されるF1だが、イタリア出身の元F1ドライバーであるアレックス・ザナルディは2017年にフェラーリがそれにうまく対応できるかどうかは疑問だと語った。
■フェラーリがばん回を期して取り組んでいるのは確か
2016年を不本意な結果で終えたイタリアの名門チームが今季どういうクルマを持ち込んでくるのか、多くのファン同様ザナルディもその発表を楽しみにしているのは確かだ。
CARTチャンピオンであり、両足を切断するけがを負った後も不屈の精神でレースに復活し、パラリンピックの自転車競技ではゴールドメダリストになったことでも知られるザナルディは、『Corriere dello Sport(コリエーレ・デロ・スポルト)』に次のように語った。
「マラネロ(フェラーリ本部)の連中がばん回しようと熱心に取り組んでいることは疑う余地もないよ。自分たちが掲げた大きな期待にそぐわぬ結果に終わったシーズンを受けてね」
■フェラーリの組織はまだうまく機能できていない
そう語ったザナルディだが、今年はレギュレーションが大きく変わるとはいえ、それによってフェラーリがトップに返り咲くことは難しいかもしれないと考えている。
「問題は、F1においてはしばしば大胆と平凡とが同義語になることがあるということだ。勝つためにはライバルとの比較において、すべての面において優れていなくてはならないわけだからね」
「組織面から見た場合、現時点でリードしているのはメルセデスAMGとレッドブルだ。フェラーリでは内部的にさまざまな改革が行われているとしてもね」
そう述べた50歳のザナルディは、次のように付け加えた。
「才能のある人材は大勢いるよ。だが、一緒に働く時間がなければ、フェラーリにとってはまだ十分ではないという可能性もあるよ」