レッドブル首脳のヘルムート・マルコが、大規模なF1チームはそれなりにF1への貢献度も高いわけだから、分配される収益金も多くて当然だと語った。
現在、F1チームは2020年まで有効な参戦契約を結んでいるが、実際のところ小規模F1チームから現在の収益分配システムは不公平であり、法の精神に反するとの訴えが出され、欧州委員会が正式に調査に乗り出すべきかどうかの検討を行っていると報じられている。
さらに、新たにF1オーナーとなったリバティ・メディアも、今後はより公平な収益分配を行うことが必要だと考えているとも伝えられている。
だが、マルコはそうは考えていないようだ。世界的エナジー飲料メーカーであるレッドブルの総帥ディートリッヒ・マテシッツの右腕とも言われているマルコは、ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に対し、自分たちの貢献度の高さを考えずに分配金の額だけを論ずるのは間違いだと次のように語った。
「具体的な小規模チームの名前を挙げるつもりはないが、レッドブルは実際多くの宣伝活動を行っている。デモンストレーション走行とか、そういった形でね」
「それに加え、(マックス)フェルスタッペンがいなかったら2016年はもっと地味なシーズンになっていただろう。彼をああいう立場に置く勇気を持っていたのは我々だけだったよ」とマルコは付け加えた。