メルセデスAMGを率いるトト・ヴォルフ(ビジネス担当エグゼクティブディレクター)が、自分たちのドライバーが“闘犬”であっても問題はないと主張した。
来週の27日(月)から今年最初のF1シーズン前テストがバルセロナで行われることになっているが、すでにメルセデスAMGのドライバー間にはさまざまなかけひきが始まっているようだ。
伝えられるところによれば、これまで3度F1チャンピオンとなったルイス・ハミルトンは、新たにチームメートとして迎えることになったバルテリ・ボッタスには自分の走行データを見せるつもりはないと語るなど、早くもボッタスに対するけん制的コメントを行っている。
■ドライバーに子犬であることを求めるのは無理
こうした状況に関し、ヴォルフは次のように語った。
「クルマの中では闘犬であることを望み、クルマを降りたら子犬になれと言うわけにはいかないよ」
「そうしたことに対処するのは簡単なことじゃないし、順調な航海ができるなどという期待も持っていないよ」
■自分の力を示して見せるとボッタス
少し前にハミルトンの父親アンソニーが、自分の息子はほかのドライバーたちにとっては「キャリア・キラー」だと語ったことが報じられたが、この件について聞かれたボッタスは次のように答えている。
「僕はこの勝負には勝つことができるよ。彼が僕のキャリアをだめにするとは思っていないよ」
「僕は自分ができることを示すつもりだよ。こう言っておこうかな、僕も自分が僕のチームメートだったらいやだと思うよ。僕は自分にどういう力があるのかよく知っているからね」
「戦いがどういう展開となるか様子を見よう。だけど、本当のところ、僕はそれをすごく楽しみにしているんだ。テストや開幕戦までの日数を指折り数えているところさ」とボッタスは付け加えた。