NEXT...F1開催スケジュール

【新車解説】開幕ダッシュを狙うザウバー、2016年型フェラーリ採用のメリットを活かす

2017年02月20日(月)19:53 pm

ザウバーが、2017年の新車C36を発表した。ザウバーC36フェラーリは、新しい技術的レギュレーションのために、ゼロから再設計されたクルマで、昨年のC35と共通する部分は1つもないという。

■新エンジンレギュレーションのペナルティ緩和

2017年のC36に最初に搭載されるエンジンは、2016年F1アブダビGPで使用されたフェラーリ製パワートレインだ。今シーズンのレギュレーション変更の1つは、パワートレインの6つのユニットのうち4つだけがペナルティなしに変更できることだ。今後数年間でその数がさらに減少していくため、メーカーはユニットの最高速度よりも耐久性を重視するようになると予測されている。

■2016年型を採用するメリットは早期開発

ザウバーチームのテクニカルディレクターを務めるヨルグ・ザンダーは、2016年仕様のエンジンを採用するにあたり「テストをされ尽くしたシステムで、耐久性の高い状態で始めることができる」とメリットを説明。

さらにヨルグ・ザンダーは、C36の開発計画をする際の設計リソースに関して、「エンジン環境を定義することができ、早めに始めることができたのはメリットだった。なぜならチームは、エンジンとトランスミッション、そしてエンジンが必要とする冷却システムの要件に精通していたからだ」と述べた。

資金難に苦しんできたザウバーは、信頼性の高い2016年型フェラーリ製パワーユニットにより、開幕ダッシュを狙う。

■フェラーリエンジン(2016年型)
構成:V6 90°
排気量:1,600 cc
ボア:80 mm
ストローク:53 mm
バルブ:シリンダーあたり4つ
最大回転数:15,000 rpm
ターボチャージ:シングルターボ
最大燃料流量:100kg / h
最大燃料容量:105 kg
インジェクション:500 bar - 直噴
ドライバー1人あたりのユニット数:4

■ERSシステム
バッテリーエネルギー(1周あたり):4 MJ(メガジュール)
MGU-K出力:120kW
MGU-K最大回転数:50,000 rpm
MGU-H最大回転数:125,000 rpm

●【新車・画像追加】ザウバーC36フェラーリ、2017年新車発表
●【新車解説】ザウバーC36フェラーリの空力コンセプトとは?
●ザウバーのウェーレイン、F1開幕戦も欠場の危機?

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック