ルノーF1が、レッドブルで4連覇を達成した当時、風洞での開発に携わっていたピート・マチン(Pete Machin)を2017年7月3日から『エアロダイナミクス責任者(Head of Aerodynamics)』として採用すると発表した。
ピート・マチンは、レッドブル・ルノーがF1で4連覇を達成したRB6、RB7、RB8、RB9の風洞での開発に携わっていた。1997年10月から2002年4月まで、アロウズF1チームのシニアCFDエンジニアとして働き、2002年4月からは英ミルトン・キーンズのジャガー・レーシングで勤務していた。
また、マチンが空力責任者に就くことにより、これまで空力責任者だったジョン・トムリンソンは空力副責任者となることも発表した。
■シリル・アビテブール(ルノー・スポール・レーシング、マネジングディレクター)
「エアロダイナミクス(空力=空気力学)はパフォーマンスを引き出す中で、明らかに非常に重要な要素だ。ピートが加入することは、我々の最近の採用プログラムの中でも特筆すべきハイライトだ。
最新のルールでは、どちらかと言えば、以前よりもエアロダイナミクスが重要なので、このエキサイティングな進化の時にピートが私たちに加わることは最大の利益になるだろう。
ピートは当社の既存の体制にフィットするだろうし、今年の後半から彼による成果が発揮されることを期待しているよ。 この発表は、ルノー・スポール・レーシングのみんなにとってすごくエキサイティングなことだ」
■ピート・マチン(ルノー・スポール・レーシング、エアロダイナミクス責任者)
「ルノー・スポールは、F1で新たなチャレンジを積み重ねることを真剣に考えているし、チームに加わることができて嬉しいよ。
ルノーがコンストラクターとして最後にF1世界選手権で優勝した時、ボブ・ベル(CTO=チーフ・テクニカル・オフィサー)はテクニカルチームを率いていたので、新しい役割の中で、彼と一緒に優勝を目標として働くことをとても楽しみにしているよ。
以前はニック・チェスター(シャシー担当テクニカルディレクター)やキエロン・ピルビーム(チーフレースエンジニア)とも緊密に働いていたので、何人かのキーパーソンと野心をよく知っているよ」
「2017年のテクニカル・レギュレーション変更は、4年ぶりの重要な変更で、F1の歴史を振り返っても、F1カーが他のどの時期よりもダウンフォースを上げることができるようになる。
ルノー・スポール・レーシングで空力の開発を担当するのは非常にエキサイティングな時期だし、チームをグリッドの最前列に返り咲かせる自信があるよ」
●【新エンジン音】ルノーF1、新車『R.S.17』始動 エンジン音を公開