F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)の前会長であるマックス・モズレーが、新F1オーナーのリバティ・メディアがバーニー・エクレストンを単なる名誉職に置いてしまったのは間違いだと語った。
F1の新オーナーとなったリバティ・メディアは、エクレストンに「名誉会長」という肩書を与えたものの、事実上はその権限を奪い、チェイス・キャリーを後任のF1最高責任者にすえている。
かつて、長期にわたってエクレストンと二人三脚で現在のF1の基盤づくりを行ってきたとも言えるモズレーは、『Blick(ブリック)』紙に次のように語った。
「私なら、決してリバティ・メディアがやったような形でバーニーを降ろすことはしなかったよ」
「彼が本当に得意とすることをやり続けさせることが必要だったんだ。(F1レース)主催者や興行主たちとの交渉をね」
「そうすればアメリカ人たち(リバティ・メディア)は、時代遅れとなっているこのビジネスのデジタル面の改善に集中することができていたはずだ」
そう述べたモズレーは、次のように付け加えた。
「だが、リバティはすべてを買い取り、もっとよくすることができると信じている。だから、どうなるか様子を見ることにしよう」