かつてのセナ・プロ対決をほうふつさせる新たなF1ドライバーたちの戦いが見られるようになるかもしれない。
そう考えているのは、F1ジャーナリストのピーター・ウィンザーだ。
■フェルスタッペンがセナ、バンドーンがプロスト
かつてウィリアムズのチームマネジャーを務めていたこともあるウィンザーは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)とストフェル・バンドーン(マクラーレン)がこれからのF1をリードしていくことになると考えているようだ。
この2人がかつてのアイルトン・セナとアラン・プロストを思い起こさせるような戦いを演じ、今後のF1に新たな魅力をもたらすだろうとオランダの『Formule 1(フォーミュレ1)』に次のように語った。
「私はバンドーンの大ファンなんだ」
「私はF1がセナ・プロ時代のような、フェルスタッペンとバンドーンの時代を迎えようとしていると思っている。フェルスタッペンがセナ、バンドーンがプロストというところかな」
■対照的なスタイルを持つフェルスタッペンとバンドーン
2015年に17歳の若さでF1デビューを飾ったフェルスタッペンは、今年はすでに3年目のF1シーズンを迎えることとなる。そして今季はタイトル争いにさえ絡むことができるのではないかとも言われている。
一方、フェルスタッペンよりも5歳年上のバンドーンは、2016年に負傷欠場となったフェルナンド・アロンソに代わって1レースだけ出走した経験を持っているものの、今年からフル参戦を開始するルーキードライバーだ。
また、時に攻撃的で過激とも見える走りを見せるフェルスタッペンだが、バンドーンの走りはそれとは対照的だとも言えそうだ。
「僕はひとつのレースだけでなく、シーズン全体を通じて堅実に行くよ。ミスを犯さずに速くね」
そう語った24歳のバンドーンは、次のように付け加えた。
「僕の強みは、劣るクルマでもトップ5に持っていけることさ」