チームの消滅が確定したと報じられたF1チームのマノーだが、生き残りのチャンスがまだかすかに残されているかもしれない。
マノーの管財手続きを担当していたFRPアドバイザリーが、マノーは資金が底をついたことによりチームをたたむしかなくなったと発表したことから、2017年のF1チームは昨年からひとつ減って10チームとなることが確定的だと考えられている。
マノーに関しては、かつてアメリカでのF1レースを主催していたタボ・ヘルムンドが買収を検討しているとされていたが、その交渉は結局まとまらなかったことが明らかとなっている。
だが、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は、インドネシアでKFC(ケンタッキー・フライド・チキン)の総代理店を務めているジャゴニャ・アヤム社がまだマノー買収に興味を持っているようだと報じている。
リカルド・ゲラエル率いるジャゴニャ・アヤム社は、すでにカンポス・レーシングのスポンサーとして2016年のGP2に関与しており、ゲラエルの息子ショーンがそのドライバーを務めていた。
『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』によれば、実際のところ、FRPアドバイザリーではこれまでにもゲラエルとの間でマノーの買収に関する交渉を行っていたものの、チームに隠された負債があったことから、それが不調に終わっていたのだという。
しかし、『Turun Sanomat(トゥルン・サノマット)』は次のように付け加えている。
「FRPは(マノーの)ファクトリー閉鎖を発表したものの、だからといってリカルド・ゲラエルへの売却ができないというわけではない。実際のところ、今後彼(ゲラエル)はかなりの低価格でチームを買うチャンスを得たことになる」