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F1をクビになったエクレストン 新シリーズ立ち上げを計画か?

2017年01月27日(金)16:55 pm

長年F1最高権威の座にあったバーニー・エクレストンだが、新たなF1オーナーとなったリバティ・メディアによって事実上更迭されてしまった。

【公式発表】新F1、CEO交代を発表 エクレストンは「名誉会長」に

そのエクレストンが、F1と完全に決別し、それに対抗する新たなシリーズを立ち上げようと考えているのではないかと報じられている。

■エクレストンがF1株式を売却へ

最近、F1の「名誉会長」という肩書が与えられたエクレストンが、自分が所有するF1株式2,800万ドル(約32億円)分を売却しようとしていることが報じられた。『Guardian(ガーディアン)』によれば、もしその株式売却が完了すれば、エクレストンの手元に残るF1株式はわずか0.5%分だけになってしまうと見られている。

一方、その報道と時を同じくして、エクレストンの友人であり、かつてベネトンやルノーのチーム代表を務めていたことで知られるフラビオ・ブリアトーレが、F1は今後厳しい時期を迎えることになるだろうと『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語ったことが報じられた。

「先行きは暗いよ。チームは財政危機を迎え、サーキットは破たんし、このハイブリッドF1は何の役にも立たないんだからね」

■エクレストンがF1に対抗する新シリーズ発足を計画か?

そうした状況のもと、ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』は、エクレストンが「海賊シリーズ」とも言うべき新シリーズを立ち上げ、F1にけんかを挑むのではないかとの推測を報じている。そしてそれは、数年前にブリアトーレが提唱した「GP1シリーズ」のコンセプトを基本とするものではないかというのだ。

『Auto Bild(アウト・ビルト)』によれば、その「GP1シリーズ」は、現在のGP2とGP3に参戦するチームによって構成されることになり、自然吸気エンジンを用いて低予算で運営されるものとなるだろうとしている。

リバティ・メディアという新オーナーのもとに新たな時代を迎えようとしているF1だが、チームの中には現在のF1に対してさまざまな不満を抱いているところも多いと言われている。仮にエクレストンが新シリーズを立ち上げた場合、現在のF1チームの中にもそちらへの移行を検討するところが出てくる可能性もあるだろう。

■レッドブルは現行F1支持を表明

だが、現在のF1チームは、2020年まで契約を結んでおり、その前にF1を離脱してほかのカテゴリーへ移行することには契約上の問題も発生しそうだ。

レッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、こうした報道を受けて次のようなコメントを行っている。

「我々は全面的にF1を支持しているし、ほかの計画によるシリーズと関係したいとは思っていないよ」

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