ケビン・マグヌッセンが、ハースで迎える2017年のF1シーズンを楽しみにしていると語った。
見方によれば、マグヌッセンは必ずしもうまくF1でキャリアアップできていないと言えるかもしれない。
2014年に名門マクラーレンからF1デビューを飾ったマグヌッセンだが、フェルナンド・アロンソの加入により1年でそのシートを喪失。2016年にはフルワークス参戦を再開したルノーに迎え入れられたものの、2017年には大手メーカー系チームを離脱し、F1参戦2年目の小規模プライベートチームであるハースで戦うことになっている。
■マクラーレンやルノーよりも責任が明確
だが、マグヌッセンは母国デンマークの『BT』紙に対し、ハースについて次のように語った。
「(ハースは)いいチームだよ」
「これまでに僕が一緒に仕事をしたチームよりもかじ取りがしやすいんだ。それは単にハースが小さくて、人数も少ないからだけじゃないよ」
「誰が何をしているのかがはっきりしていることにもよるんだ。誰に責任があるのかということがね。それは僕に合っているよ」
■フェラーリとのコラボが強み
さらにマグヌッセンは続けた。
「バンベリーにある建物(ハースのイギリスオフィス)はウォーキングにあるマクラーレンの本部と比べれば、あれほど大きくはないよ。だけど、バンベリーはハースF1がいくつも持っているオフィスのひとつでしかないことを忘れてはならないよ」
「来週、僕はハースの開発部門を訪問するためにアメリカに行くことになっている。クリスマスの前には僕はイタリアに行って、マラネロのフェラーリ(のファクトリー)にあるハースの部署とダラーラ(シャシー製造会社)の両方を訪問したんだ」
「金曜日には、フェラーリのシミュレーターで初めてハースのクルマを運転することになっているよ」
そう語ったマグヌッセンは、ハースがフェラーリと密接な関係を結んでいることに満足していると次のように続けた。
「昨年(2016年)はフェラーリのエンジンが2番目によかったと信じている。メルセデスにはかなわなかったけれど、ルノーやホンダよりはよかったよ。僕は、今年もそれは変わらないだろうと思っている」
F1では、2年目を迎えるチームが初年度ほどの成績を残せないということもこれまでにはしばしば見られている。だが、マグヌッセンは、ハースに関してはそうはならないだろうと次のように主張した。
「そういう説は聞いたことがあるよ。だけど、僕はハースがいいシーズンだった2016年をベースにさらに成長できると考えているんだ。その点に関しては、型にはまらない小さな組織と、フェラーリとの密接な協力関係が有利に働くだろうと思っているよ」
■グロージャンとの関係は?
最後に、新たなチームメートとなるロマン・グロージャンについて尋ねられたマグヌッセンは、次のように答えている。
「僕は以前彼と何度かいい戦いをしたことがある。そして僕たちは(ハースでは)完全に平等だということも分かっているよ」
■公式テスト開始2日前に新車公開か?
ハースではまだ正式に2017年型車を公開する日程を発表していない。
だが、『BT』は、ハースではバルセロナで今季最初の公式シーズン前テストが開始される2月27日(月)の2日前(25日)に、「フィルミングデー」と呼ばれる2017年型車を使ったテスト走行を行う予定にしていると報じている。