1月19日(木)、2017年FIA世界ラリー選手権(WRC)開幕戦ラリー・モンテカルロが、モナコ中心部で午後6時過ぎにスタート。夜間に行なわれたSS2でヤリスWRCをドライブするユホ・ハンニネンが3番手タイムを刻み、総合3位で競技初日を走り終えた。
なお、SS1はコース上でラリーを観戦していた方が犠牲となるアクシデントが発生したことにより、ステージはキャンセルされた。
ラリー・モンテカルロは、ラリーの中心となるギャップのサービスパークから、300km以上南東に離れたモナコの中心部カジノ広場で開幕。荘厳かつ華麗な雰囲気の中、2台のヤリスWRCが新たなる戦いに向けてスタートをきった。
セレモニアルスタート後、選手たちはフランスの山中へと移動。本来は2本のナイトステージが予定されていたが、SS1はアクシデントによりキャンセルとなり、SS2が事実上のオープニングステージに。ヤリ-マティ・ラトバラは9番手タイムを刻み、ラトバラよりも柔らかく路面に合ったタイヤを装着したユホ・ハンニネンは3番手タイムを刻むなど、TOYOTA GAZOO Racingの2名のドライバーは順調に競技初日を走り終えた。
■トミ・マキネン(チーム代表)
「まず始めに、TOYOTA GAZOO Racingを代表して、SS1のアクシデントで亡くなった方に心からのお悔やみを申し上げます。
ラリーはまだ始まったばかりですが、今日の結果にはとても満足しています。ユホがラリー・モンテカルロに最後に出場したのは2年以上前ですが、彼はSS2で3番手タイムを刻むなど素晴らしい走りをしました。ヤリ-マティは、2本のSSを走る前提でユホよりも硬めのタイヤを装着して走行したのですが、SS2終盤のスプリットタイムは非常に速く、明日以降の活躍に期待が持てる1日となりました」。
■ヤリ-マティ・ラトバラ (ヤリスWRC #10号車)
「SS2のコースコンディションは特殊で、基本的には舗装路なのですが、一部は濡れていてとても滑りやすく、いたるところにアイスバーンが広がっていました。絶対にミスを犯さないように注意して走ったのですが、少し慎重過ぎたかもしれません。
また、今日はマシンの車高がやや低くマシンが地面と接触することもあったので、サービスでセッティングを少し変更して明日のデイ2に臨みたいと思います」。
■ユホ・ハンニネン (ヤリスWRC #11号車)
「SS1でスタートを待っている間にタイヤやブレーキが冷えてしまいました。結局アクシデントによりSS1を走ることなくSS2を迎えたのですが、マシンのフィーリングはとても良く、満足のいく走りができました。SS3番手というタイムは、正直に言うと自分の期待を上まわる結果です。ラリーはまだ始まったばかりですが、明日以降も安定した走りを続けたいと思っています」。
■明日のステージ情報
ラリー・モンテカルロのデイ2は、現地時間1月20日午前10時過ぎに最初のSS3がスタートする。デイ2のステージはギャップのサービスパークの北側に広がる山岳地帯が中心となり、雪やアイスバーンのセクションも多い。3本のコースを各2回走行する、全6本のSSの合計距離は160.80km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は333.38kmとなっている。