2016年のGP2シリーズチャンピオンであり、レッドブルの控えドライバーを務めるピエール・ガスリーが、今年日本のスーパーフォーミュラへ参戦することが発表された。
F1直下に位置するカテゴリーであるGP2でチャンピオンとなったドライバーは、翌年度は参戦することができない決まりになっている。
マクラーレンの所属ドライバーであるストフェル・バンドーンも2015年にGP2でタイトル獲得した後、レーサーとしてのブランクをつくらないために2016年シーズンにはスーパーフォーミュラで戦っていた。
■トロロッソでの2017年F1デビューのチャンスは消失
レッドブル育成ドライバーの一員であり、昨年のGP2チャンピオンとなったガスリーは、本来は今年トロロッソからF1デビューするチャンスを狙っていた。だが、シーズン中盤には浮き沈みが多かったことも影響し、レッドブルは一時は解雇もうわさされたダニール・クビアトを2017年もトロロッソに残留させることを決定。これによりガスリーが2017年にF1デビューを飾るチャンスは絶たれてしまった。
GP2最終戦において逆転でタイトルを獲得したガスリーだが、2018年のF1シート獲得を目指し、今年は昨年のバンドーン同様に日本で走ることになったものだ。
■すべてが違う日本での挑戦が楽しみ
フランス出身の20歳のガスリーは、日本でレースをすることについて次のように語った。
「何もかもすごく違うだろうね」
「(スーパーフォーミュラの)クルマやサーキットは全然経験したことがないし、日本の文化や哲学、仕事の仕方など、すべてが違っていることは分かっている」
「素晴らしい新たな挑戦だし、楽しみにしているよ」
レッドブルでは、ガスリーがスーパーフォーミュラでどのチームから出走するかについてはまだ明らかにしていない。だが、うわさではホンダエンジンを搭載するチームではないかと言われているようだ。