2017年シーズン開幕を前に、フォース・インディアが資金繰りに苦しめられることになりそうだ。
■フォース・インディアの賞金前払い申請が却下か?
ドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』が報じたところによれば、フォース・インディアがF1商業権を取り仕切るバーニー・エクレストンに対してF1賞金の前払いを申請したという。
通常、前年度の成績に応じたF1公式賞金がチームに実際に支払われるのは5月になってからだ。だが、シーズンオフには広告料収入が減ることなどもあり、小規模チームは資金繰りが非常に苦しくなる。そのためフォース・インディアではこれまでにも賞金の一部について前払い申請を行い、それでシーズンオフを乗り切るという形をとっていた。
しかし、今年も同じように前払い申請を行ったフォース・インディアだが、今回はそれが拒絶されてしまったという。
■ハースが反対票を投じたとの情報
『Auto Bild(アウト・ビルト)』はこれについて、次のように報じている。
「Auto Bild(アウト・ビルト)がつかんだことによれば、ほかのチームはすべてOKを出していたものの、ハースが(フォース・インディアに対する)前払いに反対票を投じたようだ」
F1の公式賞金を管理するのはエクレストン率いるFOM(フォーミュラ・ワン・マネジメント)だが、いくらF1最高責任者のエクレストンとはいえ、勝手に賞金の例外的支払いを認めることはできず、全チームの合意が得られた場合にのみそうした特例扱いが可能となるようだ。
そして、今回のフォース・インディアの申請に関しては昨年からF1参戦を開始したハースが異をとなえたということのようだ。