元F1ドライバーのゲルハルト・ベルガーは、メルセデスAMGの第2のドライバーに関して、自分なら若手のパスカル・ウェーレイン(マノー)を選んだだろうと語った。
メルセデスAMGでは、2016年のチャンピオンになったニコ・ロズベルグが突然F1を引退。後任としてバルテリ・ボッタスを獲得するため、ウィリアムズと交渉中だと見られている。
■育成ドライバーを選ぶべきだとベルガー
ベルガーは、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語っている。
「私ならウェーレインを選んだね。そうすれば、自分たちの育成プログラムを強調できるからだ」
「ウェーレインは育成プログラムで周囲を納得させるだけの印象を残した。しかし、トップクラスのクルマに乗らなければ本当に優秀なのかどうかは示せない」
■ボッタスはマッサを突き放せなかった
メルセデスAMGがボッタスを選ぶのも一理あるとベルガーは理解を示した。
「ボッタスと比べれば、確かにウェーレインの採用にはリスクがともなう。しかし、誰の目にも明らかな解決策が最も賢明なものとは限らないのではないだろうか」
「私もボッタスを高く評価している。彼は速いし、チームプレーができるいいヤツだ。実力を証明するチャンスを得るに値する走りをしてきた」
「しかし、“正しい選択肢は自分だ”とはっきり言えるほどマッサ(2016年までのチームメート)を突き放したわけじゃない」
■ハミルトンに「居眠りをさせない」力が必要
いずれにしても、ルイス・ハミルトンのチームメートになるドライバーは2017年限りの「一時しのぎ」だろうとベルガーは考えている。
「メルセデスAMGはドライバーについて将来を考える必要がある。ハミルトンの契約だって切れるんだからね。2018年をにらんだ一時的な解決策が必要だ」
「今最も大事なことは、ハミルトンに居眠りをさせないセカンドドライバーを見つけることだ。とはいえ、ニコがいなくなれば、ルイスは心の平穏が得られて、困ったことにはならないかもしれないけれど」
「私は、2017年もメルセデスAMGがリードすると思っている」