2016年のF1チャンピオンとなったニコ・ロズベルグだが、2017年シーズンのF1開幕戦が行われるオーストラリアのメルボルンに姿を見せることはなさそうだ。
■これからもF1を見続けていく
2016年に念願のF1ドライバーズタイトルを獲得後、突然の引退発表を行って世界を驚かせたロズベルグは、『CNN』に対し、「僕は家でソファに腰掛けてテレビを見るつもりだよ」と語った。
前年度のチャンピオンが家のテレビでレースを見るというのは「奇妙な感じ」だろうと認めたロズベルグだが、これからは1ファンとしてF1を見続けることになると次のように付け加えた。
「新しいクルマや戦いを見るのはワクワクするだろうね。もちろん、ずっと見続けるよ」
■ハミルトンとの戦いは本当に厳しかった
初タイトル獲得直後に引退を発表したロズベルグに関しては、これまでに3度F1チャンピオンの座についた強力なチームメート、ルイス・ハミルトンと戦い続けるということにしり込みをしたのだろうと考えている者も少なくない。
そうした指摘に対してコメントを求められたロズベルグは次のように答えた。
「プレッシャーの強さは信じられないほどだったよ。これまでには何度か本当につらいときもあった」
「それまで2回ルイスにタイトル争いで負けたことは本当につらかった。それに対処するのは本当に簡単なことじゃないんだ」
「(2016年の最終戦アブダビGP決勝で)フィニッシュラインを横切ったときでさえ、うれしさは感じなかった。そのときはただほっとしただけだったよ」
■今後どうするかはもうしばらく様子を見て
2017年の開幕戦オーストラリアGPは自宅でテレビ観戦すると語るロズベルグだが、その後何らかの形でF1との関係は維持していきたいと考えている。
「このスポーツに何らかの形でかかわっていきたいと思っているよ」と語ったロズベルグは、次のように付け加えた。
「僕が自分たちのスポーツのファンであり続けることは分かっているからね」
そう語ったロズベルグだが、ドライバーとしてレースの世界に復帰することは考えられないと主張している。
「フランス南部にゴーカート場を持っているんだ。だから運転する必要があると感じたときには友人たちとそこへ行くよ。今のところ、それ以外のことは何も考えていない」
そう述べたロズベルグは、次のように付け加えた。
「僕に必要なのは競争なんだ。僕にはほかにも情熱を傾けられるスポーツがいくつかある。テニスを楽しんでいるときでさえ、同じようなスリルや楽しさを味わうことができるよ。だから、様子を見ることにしよう」